26 ページ26
.
｢海人くんの好きなタイプってなんかあんまり想像できないな〜、いつも永瀬くんと一緒にいるイメージが強い(笑)｣
｢もう！その言い方じゃ俺が廉しか友達いないみたいじゃん〜！最近、昼休みは廉と紫耀といることが多いし、俺にもちゃんと友達はいるよ(笑)｣
言葉にしてからしまった、と思った。なんで自分から紫耀の話題にしてしまったんだろう…こんなこと言ったら君は俺のことより紫耀のことに興味を持つのは分かりきってるじゃん。
予想していなかった出来事に上手く頭が回らず、咄嗟に紫耀の名前を出した自分を恨みながら、特製スイーツであるアップルパイを口に運ぶ。
｢えっ、海人くん紫耀と仲良かったんだ！なんか嬉しいな〜｣
｢…Aちゃんは紫耀とすごい仲良さげだけど、紫耀とはどんな関係なの…？｣
…なんか今日、墓穴を掘るような発言しかできないな。それで｢紫耀のことが好きなんだ…♡｣とか言われたら俺もう立ち直れない。
｢ん〜…どんな関係って言われると難しいかも…紫耀とは中学校が一緒で、3年間同じクラスだったから割と心を許してる相手ではある…かな？(笑)｣
向こうがどう思ってるかは分かんないけど(笑)、と言った後、君はアップルパイを口に運んだ。
｢えっあっ、そうだったんだ…へ〜…｣
正直、拍子抜けしてしまった。かなりショックは受けるだろうけど、｢大切な人｣くらいは言われる覚悟でいたから。
Aちゃんの言葉を聞いてほっとする心のどこかで、｢俺には心許してないのかな｣って思っちゃう自分もいたけど、それには気づかないフリをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
