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ついさっきの俺みたいな声を上げる廉。もちろんとてつもなくうるさいわけで、今度は俺が｢うるさっ…｣と呟く。
『なんでや！？！？なんでこの期に及んで認めないん！？！？！？このバカッ！！！海人のネガティブ野郎！！！！』
｢そ、そこまで言わなくてもいいじゃん！！確かにネガティブに考えがちなところはあるけどさ！！！｣
廉は『うそやろ…こいつのネガティブこんな酷かったん…』とかいう失礼極まりないことをスマホの向こうでブツブツと呟いている。こいつマジで1回くらいならぶん殴ってもよくない？
『………ちなみに、なんでそれはないと思うのか聞いてもええ？』
｢…………………だってさ〜、紫耀と一緒にいるときのAちゃん。幸せオーラ出しまくってるんだもん。傍から見ても伝わってくるよ、幸せだって。｣
俺の言葉を聞いた廉はまたしても盛大なため息をついた後、いつもより優しい声で話した。
『俺から見たら、海人といるときの小鳥遊は恋する乙女やけど。』
｢………え？｣
急すぎる廉からの爆弾発言。言葉は理解できても意味までは理解しきれなくて、頭がパニックを起こしていた。
そんな俺に気付くことはなく廉は優しい声のまま話し続ける。
『俺は海人と小鳥遊しか見とらんから確証はないけど、同じように見えるんよ。紫耀といるときはどんな風になるのかは知らんけど。』
ようやく意味が理解できてきた。そんなわけないって分かってるけど、ほんの少しの可能性を信じてみたい俺もいた。
『てかさ、そんな不安なら普通に小鳥遊に聞けばええんやないの？せっかく2週間に1度デートの約束があるんやし。』
｢え？聞くって何を？｣
『紫耀のこと、どう思っとんのか。』
今、スマホの向こう側で廉は絶対に悪い顔をしている。俺にイタズラを仕掛ける時の顔を。
廉が俺に言ってくれた応援の言葉は本物だと思うけど、こいつが俺とAちゃんのことを面白がってるのも本当だろうな。
｢………聞けたらね！！聞けたらだから！！！じゃあもう切るから！！！｣
『えっあっ、ちょっとま…』
何かを言いかけた廉を無視して切った通話。怒ってるネコのスタンプが送られてきたから、てへぺろわんこのスタンプを返しておいた。
気付いたら気持ちはだいぶ軽くなっていて、ちょこっとだけ廉に感謝したかもしれない。
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
