side you 3 ページ41
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｢しょお〜…私って髪長いのと短いのどっちの方が似合うかな〜？｣
｢え〜？｣
いつもの帰り道、紫耀に聞いてみる。
紫耀はすごく真剣な表情で悩んだ末に口を開いた。
｢どっちも似合うと思うけどなぁ…？俺は長いのしか見たことないから短いのもしてみたらどう？｣
｢なるほど…分かった、やってみる！｣
家に帰ってすぐ美容院の予約をとり、週末に髪をバッサリと切った。
美容院が終わってすぐ、約束していた親友の元へ向かう。
｢わー！！A、短いのもめちゃめちゃかわいい！！よし！それじゃあ行こうか！！｣
メイクがとても上手な親友に付きっきりでメイクを教えてもらい、次の月曜日から私はメイクをするようになった。
海人くん、意識してくれるかな？かわいいなって思ってくれるかな？
紫耀は｢めちゃめちゃかわいい！｣と褒めてくれたけど、海人くんはどんな風に思うかな。
ドキドキしながら毎日を過ごしたけど、特に何も起きることはなくて、時間はどんどん過ぎ去って秋になっていた。
この半年間、何か大きな変化はひとつもなくて、私のアピールは全部無駄だったのかなぁと考えながら授業を受ける。
｢…じゃあはい、次高橋くん読んで。｣
先生が海人くんの名前を呼んだ。しかし、海人くんは返事をしない。
｢………高橋くん？高橋くん？もしもーし、高橋くんー？？｣
上の空で先生の声なんて全く聞こえていない様子の海人くん。
流石に焦り始めたタイミングで後ろの席の永瀬くんが彼の椅子を思いきり蹴った。
ようやく気が付いたみたいだけどそのときにはもう手遅れで、海人くんは課題追加を言い渡されていた。
｢そんな〜！！！せんせー！お慈悲を！！！！次はちゃんと聞くから！！！！｣
クラスみんな爆笑していて、釣られて私も笑ってしまう。
海人くんはガックリと項垂れていた。
私、英語得意だし、手伝えるか聞いてみよう。
小さなアピールを積み重ねて、好きになってもらおう。
課題のプリントを後ろに回しながら、そう強く決心した。
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
