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ノートを準備室まで持って行き、早く戻ろうと急いで来た道を戻っていく。
｢あれ、海人？｣
急に声をかけられ、驚いて振り返るとそこには紫耀がいた。
｢海人って芸術選択美術だよね？美術室は反対側だけど…｣
｢美術だけど俺次の授業古典だから、美術室に用事はないよ(笑)｣
相変わらず少し抜けているというか、天然というか、そんな彼の言葉に笑いながら返す。
｢え？じゃあ尚更なぜこっちに来てたの？俺はこのあと英語教室でコミュ英だから来てるんだけど…｣
｢廉と話してたのに日直っていう理由でパシリにされてたのー！日直のことなんだと思ってるのか…｣
紫耀は独特な声で笑うと、｢廉とは何話してたの？(笑)｣と尋ねてきた。
ちょっとだけなんて返そうか迷ったけど、正直に言うことにした。
｢…………………………好きな人の、話。｣
｢えーーー！？！？！？！？海人好きな人いるの！？！？！？だれ！？！？だれだれ！？！？！？｣
何故かめちゃめちゃ嬉しそうで、それでいて楽しそうな紫耀。
秘密にしておきたい気持ちと、廉には話してるのに紫耀には教えないというのはどうなのかという気持ちが俺の中で争う。
0.5秒ほどの争いは『紫耀にだけ教えないのはよくない』、という考えが勝った。
｢………同じクラスの小鳥遊Aちゃん。紫耀も仲良いから知ってるでしょ、？｣
｢…………………………え！？！？A！？！？！？ほんとにAなの！？！？！？｣
｢ちょ！！声が大きい！！！｣
さっきより驚いた顔の紫耀。｢そうか、だからか。あーなるほど…｣と1人でブツブツと呟いている。
なんだかとてつもなく恥ずかしく感じて逃げ出したくなったタイミングで、彼がふわりと優しい笑顔を浮かべた。
｢大丈夫だよ、海人なら。｣
｢……………へ？｣
意味が理解できず困惑している俺を他所に、紫耀は｢うわ！次の授業始まっちゃう！！引き止めてごめんねー！！！｣と言って、バタバタと行ってしまった。
俺も急いで教室に向かう。
頭の中では紫耀の言葉が何度も何度も繰り返されていた。
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もか(プロフ) - もちさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが、これからもよろしくお願いします…！ (7月29日 17時) (
レス) id: cefc2b5555 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく好きです！応援してます🌟 (7月7日 2時) (レス) @page33 id: 1cff44b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2022年12月12日 21時
