蝶屋敷の青年【胡蝶しのぶ】【男主】 (ページ10)

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陸ページ10

必死に妹は鬼だが人を喰っていないと訴える炭治郎に痺れを切らしたのか門叶が人1人を殺したかのような顔でﾋﾟｸﾘと反応する。そんな門叶の代弁をするかのように宇髄が意見の述べた。

宇髄)話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。人を喰ってないこと、これからも喰わないこと、口先だけでなくド派手に証明してみせろ。

時透))なんだっけあの鳥…。ええと…

そんな中、あのぉ…と、甘露寺が声を掛ける。

甘露寺)でも疑問があるんですけど…お館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか。

そんな会話をする柱を不安そうに炭治郎が見詰めている。

甘露寺)いらっしゃるまでとりあえず待った方が…。

門叶)まァ…ううん…甘露寺の意見が一理あるのが悔しい…

しのぶ)Aは言葉遣いがただでさえ悪いのが加速してたから気をつけて。

甘露寺の意見を一理あると認め悔しがる門叶の顔は梅干しのようだ。

炭治郎)妹は俺と一緒に戦えます！鬼殺隊として、人を守るために戦えるんです！だから！

？)オイオイ、何だか面白いことになってるなァ。

隠)困ります、不死川様！どうか箱を手放してくださいませ！

不死川)鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ。一体全体どういうつもりだァ？

風柱・不死川実弥

甘露寺))不死川さん、また傷が増えて素敵だわ♡

隠)胡蝶様、申し訳ありません…。

怯えながら隠が本気で申し訳なさそうに謝る。

しのぶ)不死川さん、勝手なことをしないでください。

門叶))あｯｯ、しのぶ怒ってる怖い

甘露寺))しのぶちゃん怒ってるみたい。珍しいわね、カッコイイわ♡

門叶と甘露寺の思考回路が全く反対だという話は置いといて、何やら雰囲気が剣呑である。

不死川)鬼が何だって？坊主ゥ。鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ？そんなことはなァ、ありえねぇんだよ馬鹿がァ！

不死川が自論を語り終えると共に、鬼である妹が入った箱を勢いよく刺す。

それを見ていた、中立意見の冨岡と甘露寺、炭治郎の意見を聞こうとしたしのぶは咎めるような眼差しになる。門叶こそ責め立ててはいたが、兄の前で妹を刺すという行為に絶句しているようだ。

不死川が刺した箱から血が垂れ落ちる。それを見た炭治郎が不死川の方へ駆けていった。

隠)あっ…！