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side. A
｢…重くないんか？｣
｢な、んのこれしき…｣
ごめんなさい、本当は重いですえぇもう火事場の馬鹿力とはなんでしょうと思うくらいには重いですね、なんて言えるわけもなく。
辺りは既に日も沈み、月明かりだけが頼りで歩みを進めている状態だった。
｢悪いな、ほんま。｣
｢いえ、仕事なので。｣
本当なら馬車を動かしてあげたいところだけど今の私にそんな権力も信頼もなく、ただのメイドでしかないのだ。出来ることをするだけ。
｢…このメイド服、ええ生地使っとるんやな。｣
｢？あぁ、この服。そうですね、とても動きやすくて、堅苦しくないです。｣
初めて着た時も結構感動はした。今日外出許可を貰って、ついでに料理士さんから頼まれていた買い物もしたいしメイド服の方が融通効くだろうと思ってそのまま出てきたのだ。
結局買い物出来なかったけど…まぁ急ぎではないっていう言葉を信じておこう。
｢Aさんは、この国が好きか？｣
｢えぇ…もちろんです。｣
｢なんでかって聞いても？｣
素直に、答えるべきなんだろうな。
｢私は…元はこの国出身でもなんでもありませんでした。私は家族の為に、何も厭わず、あらゆる事をしてきました。そんな時に、グルッペン…総統閣下が、私を、私の家族を、救ってくれたんです。暖かい方に迎えられ、信頼を得るまでも、少しかかりましたが、何よりも、家族同様捨てがたい存在になりました。私は本当にこの国のためなら如何なることも出来ますよ。｣
トントンなんか最初の頃なんて目も合わせてくれなかったしオスマンは後ろから弓矢ぶっぱなしてくるしひとらんは会議でしか姿見なかったし。
でも仕事をこなす内にみんな信じてくれるようになって、話すようになって、そばにいて当たり前の存在になってた。
まさかまたこんな距離が空くなんて思ってなかったけど、また1から頑張れば応えてくれる日が来るはずなんだ。
｢愛国心めっちゃあるじゃん。やっぱこういう子は必要やなぁ。｣
｢恐れ入ります。｣
｢なんやろな、Aさんとはどっかで会った気がすんねん。あ、ナンパとかじゃなくて、こう…上手く言えないけど、｣
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
