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聞き覚えのある声がして扉の方を見つめるとそこには息を切らしたエーミールがいた。
「よかった、トントンさんは無事だったんですね。」
「おったんかエミさん。」
「おりましたよ!書庫に籠っとって気が付いたらこんな時間で、飯食いにでも行こ思て廊下でたらなんや騒がしいんで聞いたら幹部がほぼ全滅やって言うんで1番近かったこに来たんですよ。」
｢そうか。」
完全にエミさんのこと忘れとったわ。でもなんもなくてよかった。これ以上仲間が倒れるところなんか見たないし。
「オスマンさんはまだ帰ってきてらっしゃらないんですか?」
「あぁ、今日のタ方には帰ってくる言うてたけどな。」
外交を諮るため、一人で行ったオスマン。護衛はつけなかった。まおオスマンくらいの力があればなんら問題はないだろう。
「そうですか…。わかりましたありがとうございます。｣
では、と立ち去ろうとドアを開けた工ミさんを少し思い留まったが呼び止めた。
「?如何されました?」
「工ミさんさ、ここにある資料って何があったか覚えとる?」
「ここの…えぇまぁ一度は私のところに来ますし覚えとりますよ。」
さすが数千冊を管理しているだけある。それなら話が早い。
「工ミさんすまんけど、ここにあるもんでなんかないモンがないか一緒に見てほしいんや。」
「!?この量をですか!?」
「せや。この騒動に紛れて何者かがこの秘匿書庫に侵入した痕跡があってん。なんも取られてないとは言えへんから、確認したいんや。」
エミさんが管理している書庫とは比べ物にならないくらい、過去の戦歴、外交内容、兵士訓練、物品員数その他の書類が点在しているこの部屋。とてもじゃないが一人では厳しいものがあった。
「…わかりました。やります。倒れんといてくだきいね、トントンさん。」
「当たり前や。エミさんぶっ倒れたら冷水ぶっかけて起こしたるわ。」
「それは非道ですやん。」
冗談かどうかはわからせないまま作業にとりかかった。
この量はなかなかしんどいわな。
______________________________________… . .
お気に入り500人超え、100人以上の高評価ありがとうございます…！！泣
星が真っ赤になってた泣 嬉しいです泣
最近少し私生活が忙しくてなかなか更新が遅いですが、これからが本番なので、どうか応援のほどよろしくお願いします…！
なにかリクエストなどあれば応えていきたいとも思ってます！
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
