【番外編】とある日常4 ページ40
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｢？抱擁？してる？私｣
｢…なんで俺を見るんや。｣
｢ノーコメントで。｣
トントンとショッピ君を見たが2人とも顔を逸らすだけで答えはくれなかった。
｢俺は抱擁していると思うゾ。…うむ、美味い。フーカ、ワンホール用意しておいてくれ。｣
｢あ、はい、かしこまりました。｣
｢えーそうかなぁ、って、あ、グルッペン。｣
まるで最初から居たかのように私のケーキを貪りながらフーカにケーキを用意させる。やっぱり新作の匂いに釣られたか。
｢！グルッペン！いつからおったんや！｣
｢少し前だ。なんだお前ら俺を探しに来たんやないのか。｣
｢探しに来て休憩しとりました。｣
美味しそうにケーキを食べるグルッペンに俺のはやらんと伸びたフォークを払い除け睨みつけてた。
美味しかったんだねトントン…
ショッピ君もショッピ君で淡々と食べ進めていて。私もグルッペンに取られる前に食べればよかった。
｢あ、グルッペン食べかすついてる。｣
｢む、どこだ。｣
｢ほい。これね。｣
両手が皿とフォークで塞がってたからケーキの食べかすを摘んでとってあげる。
｢ん、すまない。｣
そう言ってグルッペンは私の指に食いついた。
…ん？食いついた？
チュ、
｢勿体ないからな。｣
｢！！！？な、なに、して！｣
離れた口からリップ音を鳴らす。少しだけ暑いくらいの感覚を指先に覚えて、舌が這った感覚が私の脳をショートさせ、口が回らなくなる。
｢抜けがけやグルッペンさん。｣
｢なんの事だ。｣
｢お前帰ったら覚えとけよ。｣
ドロドロと黒い何かがトントンとショッピ君の背中から見える。
いや怒りたいのはこっちなんだけども。
✱
ばいばいとフーカに手を振ってお店を後し、馬車へと向かう。
｢ねぇグルッペン。｣
｢なんだ。｣
｢なんで最初っからいたのに出てこなかったの？そしたらみんなでお茶できたのに。｣
｢…気づいてたのか。｣
これでも一応気配には敏感で。フーカが嘘をついていたのはバレバレだった。
｢まぁね。｣
｢たまの息抜きも必要かと思ってな。｣
ふ、とお見通しだゾと言いたげな顔で笑い、こちらを見ていた。まったく、不器用なんだか器用なんだか。
｢でも次勝手に外出たら暫く甘いもの禁止だから。｣
｢鬼か貴様は。｣
｢なんとでも。｣
そんな気まぐれグルッペンの優しさを知らないトントンは翌日とんでもない量の書類をやらせたそうな。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
