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｢殺させへんで｣
首に当たる冷たいナイフ。男だと思われる声が聞こえているのにその髪は男にしては長く、私の頬にかかっていた。
｢…ほっそいなぁ。｣
キシキシと腕の骨が音を立ている。これ、折れるかも。
フードで影になってはいるが男の目はギラつき、狼に捕まったうさぎになった気分だ。もちろん気分だけ。
気がつけばマスクの男に刀を突きつけられ、メガネのマフラーを纏った男には拳銃を突きつけられ、糸目の男には遠方から弓を構えられていて、脱出経路を全て塞がれていたのだ。
…囲まれていたのはわかってたけど、ここまでとは。
｢こちらの幹部を舐めすぎたようだな。この城に足を掛けた時点で、お前の負けは確定していた。｣
コツコツとこちらに歩み寄ってくるグルッペン・フューラーを一瞥し、はぁ、と一つため息をついた。
｢どうだ？提案に乗る気はあるのか？｣
｢ありません。｣
｢頑固な女だ。ではこうしよう。提案ではなく、命令だ。｣
｢私は貴方の下についた覚えはありません。聞く意味もない。｣
笑みを浮かべてこちらの回答なんぞお構い無しに好き勝手話される。命を貰うから下手に出てたけど、これでは私が命を取られるのは待ったなしだ。
｢お前の技能を買おうと言っているのに分からない奴だな。｣
｢必要ありません。｣
｢まだ気が付かないのか、阿呆が。｣
…気づいてはいる。私の仲間、いや、スパイで入ってくれていた奴らがこの部屋にいることには。
だけど、何か様子がおかしい。確かに今私を助けられる状態ではない。だから誰かひとりが注意を引き付けて隙を作れば私が勝手に逃げるだけなのに。
彼らはただ息を潜めて、何かを待っている。
でも一体何を待っているというのだ。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
