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廊下を歩いてみれば少し奥にメイドらしき人影が見える。
「あの、すみません。」
「はい?ってあら、あなた…見ない顔ね。」
振り向いたのは30代くらいのメイドさんだった。あ、この人確か…
「昨日付で配属されたAと申します。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」
「あ、風邪で寝込んでた子ね!私はクレア。長を務めているの。様子も見に行かすごめんなさいね。」
そうだよく新人さんとかに指示を仰いでいた人だ。少し茶色帯びた金色の結んだ髪が綺麗で目を引かれた時のことも思い出した。
「いえとんでもこざいません。」
「じゃあ早速仕事を覚えてもらおうかしら。もう体調は大丈夫?」
「はい。」
「よかったわ。まずは地下から回りましょうか。」
そういって順々に地下から巡り、掃除する場所や休憩場所、クレアさんがいる場所などを教わった。
「ここまでで質問はある?」
「ありません。」
「じゃあ最後に二つだけ。幹部の方にお会いした時は、絶対に失礼のないように。それから、常に周囲を警戒すること。一か月の間は特に、ね。」
深刻そうに、そして少し悲しげに話すクレアさん。いったい一か月の間で何が起こるというのだろうか。
不思議に思いながらも、はい、とだけ返事をして、最初に任された仕事場へと向かった。
これだけ広い敷地をまさか10人だけで分担してるなんて思いもしなかった。
示された階へ用意されたバケツと雑巾、箒をもって階段を上る。
すると、コツコツと自分の足音とは違う音が聞こえ、即座に端に避ける。
「お、すまんな。」
「!お疲れ様です…」
向かいから降りてきたのはトントンだった。僅かな笑みを浮かべて通り過ぎて行ったが、
目元には何日徹夜しているのかわからないくらいに隈ができていた。
あぁ、私が手伝っていた時は、そんな顔してなかったのに。
何もしてあげられない不甲斐なさからまた胸が苦しくなる。
だめだ、私は、もう彼らの同志じゃない。何かしようなんて思ったら、不審がられるだけだ。
ふう、と一息つき、掃除を始める。
これを日が暮れるまで…違う意味で疲れそうだなぁ。
メイドさんのありがたみを感じつつ掃除を進める。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
