私を見つけて……。(魔法科高校の劣等生)

本当の私を視てくれる人。 ページ6

今から８年前。

私が７才の時。

はじめて私を視てくれた人が現れた。

四葉家当主。

四葉真夜さん。

誰にも心を開いていない私に唯一優しくしてくれた真夜さん。

私は貴女に感謝しきれないほど感謝しています。

こんなでき損ないの私に優しくしてくれた貴女。

大事なお姉さんの子供まで会わせてくれたよね。

深雪ちゃんに達也君。

達也君が深雪ちゃんのガーディアンって言うのには正直驚きだな〜。

達也君も充分強いのに。

真夜さんが達也君を凄く嫌っているのも驚きだけど。

深雪ちゃんは私の憧れ。

どんなに追いかけても、

どんなに手を伸ばしても届かない存在。

正直羨ましかった。

皆から期待されて。

皆に好かれる貴女が。

そんな事を思ってしまう綺麗じゃない心の持ち主の私に真夜さんはこんな言葉をかけてくれたね。

［貴女は弱い。けれど心を強く持つことで貴女は凄く強くなれる。］

と。

この言葉。

ずっと覚えてるんだよ？


けどね？

もうさすがに限界です。

真夜さん。

お願いです…。

こんな私にもう一度手をさしのべてください。

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