9.目と目 ページ10
カラ松side
俺はアジトを出てから、すぐに近くのビルに登った。辺りが見渡せる場所で彼女を見張るつもりだったのだ。
例えドンのお嬢とはいえ、一人にするのはどちらの意味でも危険だ。
アジトを荒らされても困るし、彼女に何かあればドンに殺される。
「……」
西日が眩しい。
高いところから見下ろす街はまた格段といいものだ。
俺は窓の中の様子をじっと観察する。中ではお嬢がぼーっと時計を見ていた。しかし突然クルリと窓の方を見る。
「……！」
目と目が合った訳ではないが、確かにこっちの方を見た。そして挑発的に笑ったのだ。
俺は急いで視線を外す。完全に舐めていた、位置を特定されたかもしれない。
そんな焦りに反して、俺はどこかゾクゾクしていたのだ。
久々に面白くなりそうだ、と。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
夢主side
とりあえずさっき視線を感じた方向にいってみようと思う。
相手は察するに、心配性か用心深い相手だろう。
『ここかな』
近くにあった大きなビル。方向と高さからしてきっとここだ。あれから時間もそんなに経っていないので、まだビルの中にいるはずだ。
「その中に行くのかい？」
しわがれた声のお爺さんが、私に声を掛ける。
『ええ。行きますけど何かあるのですか？』
「あそこはよくファミリーの連中が、喧嘩している場所だからねぇ……あまりおすすめしないねぇ」
お爺さんは苦い顔で告げた。
お爺さんは女の私が、それに巻き込まれることを心配してくれているらしい。
『心配ありがとうございます。……確保です』
私はお爺さんの右腕をがっしりと掴む。お爺さんは驚いた顔をして、私に告げた。
「何故わかった？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
カラ松→スナイパーライフルを使用。狙撃の腕は確か。目がいい。
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社会のゴミ - オチ一松が良いです (2019年3月27日 20時) (
レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年11月18日 22時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
シヴァ - オチ、決まって無かったら、一松が良いと個人的に思っています。 続き、楽しみに待ってます！頑張ってください! (2016年8月19日 0時) (レス) id: fd37f4a3ac (このIDを非表示/違反報告)
令 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2016年3月2日 17時) (レス) id: 87c5cd9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - めっちゃ面白い！！私も一松オチがいいです！笑 (2016年2月14日 21時) (レス) id: 00dfda42b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるめろ | 作成日時：2015年12月29日 20時
