34話 ページ35
?「いくらぁ!」
そう言って教室に入ってきた少女を見てみんな驚いた。
銀色の長い髪の毛に、サングラス、襟で口元を隠しており、真っ黒な洋服を身につけ、意味のわからない言葉を言う少女。
驚いている間にもイルカからこう告げられる。
イルカ「別途で卒業試験を受けて合格した狗巻棘だ。今日から合流してもらう。仲良くするように!」
"狗巻"その名前には皆聞き覚えがあった。
4年前の狗巻家惨殺事件。あれは忍者界に衝撃を走らせた。
狗巻といったら、忍者界でも有名な家系であった。狗巻家出身の忍はとても強く、美しい目を持っていると。
しかし、4年前に何者かにより1人を残して全員が殺されたのだと言う。
当時、その生き残りはどうしているのかと世間を騒がせたが次第に皆忘れていった。
そんな中突如として、狗巻と名乗る少女が紹介されたのだ。驚かないわけがない。
そんな驚きをよそにまたイルカがその少女について紹介する。
イルカ「あー、棘は訳あっておにぎりの具しか喋れない。一応肯定がしゃけで、否定はおかかだそうだ。後は雰囲気で適当に頑張って会話をするようにだと。
詳しい訳は俺も今日会ったばっかだから知らん!」
そうイルカが説明してる横で「しゃけしゃけ」と少女-棘-が頷いている。
全員がこう思った。
「「「キャラ濃すぎんだろ!」」
.
棘はイルカに促され席についた。その席には黒髪で髪の毛をてっぺんの方で縛って、無気力そうな顔をした男の子の横だった。
棘はその子の洋服の裾をちょんちょんと引っ張り
紙に[棘っていうの!よろしく!]と書いた。
それを見た男の子はめんどくさそうな顔をしながらも
シカ「奈良シカマル。ところでお前まじであの狗巻家のやつなの?」
その言葉に棘は「しゃけ!」と返す。
シカ「まじで、おにぎりの具でしか喋んないんだな。まっ、なんでもいいや、よろしくな棘。」
棘はその言葉に(お友達ができた!)とホクホクしていた。
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作者名:ウジン | 作成日時:2021年2月27日 15時