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魏Aが蓮花塢での戦闘中の一方＿＿＿＿
舟で川へ流された魏無羨と虞紫鴛。
数刻ほどすると魏Aの仮命令し従っていた紫電の効力が無くなりすぐに解けた。
魏無羨「よし、外れた！
待ってろ！魏A！今から戻るから！」
そう言って舟を戻そうとした時＿＿＿＿＿
外に出ていた江楓眠､江厭離､江澄と他数名の弟子達が乗った舟が向かって来ていた。
魏無羨が大きな声で名を呼ぶとそれに気づいた江澄により会話出来る程の距離に互いの舟を寄せ付けた。
江楓眠「おぉ！無事であったか！阿羨､三娘。
して阿羨？お前の子は何処にいるのだ？」
魏無羨「！！江宗主！
俺の子が江夫人と俺を舟で逃がし､そのまま温氏と蓮花塢で戦っているのです！だから俺達を乗せて蓮花塢まで乗せて下さい！俺が産んだ俺の子なんです……ｸﾞｽﾞｯ……だから助けに行きたいのです。」
何があったのかを魏無羨は江楓眠達へ説明をした。
人前で涙を流さない魏無羨が我が子の為に涙を流し、恥を忍んで頼み込む姿を誰も見た事が無かったからか皆呆然としていた。
その時江澄が言った。
江澄「行かないわけないだろ！蓮花塢は俺達家族の家だ！お前の子が温氏から蓮花塢を守っているんだ。
早く帰還しましょう！父上！母上！」
その言葉にハッ！とした江楓眠と虞紫鴛は顔を見合せ頷く。泣いている魏無羨と虞紫鴛を乗せた舟はすぐさま蓮花塢へと向かい動き出した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
［蓮花塢］
船着場に到着すると、
魏無羨は舟から飛び降りて蓮花塢の方へ走る。
蓮花塢内にいた他の弟子達が気絶させられたかのように眠っている中、魏Aの姿だけがどこにもいない。
庭の方に出てみた。
戦闘があった事が嘘のように血一つどこにも付いていないが､剣で傷ついた地面の跡や蓮花塢の柱があった。
辺りを探す。すると光に反射した何かが煌めいた。
魏無羨は歩き寄ると＿＿＿
白色の三つ編みで編まれた紐が切れた状態の赤色の菊の佩玉が落ちていた。
それは魏無羨が子供の魏Aの誕生日に作った手作りの佩玉だった。細かい網目の部分にはベッタリと血も着いていた。まさか＿＿＿＿魏Aは怪我しているのか！？
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作者名：十騎 幽鬼 | 作者ホームページ：
作成日時：2023年11月6日 2時
