魏無羨の子は不死身の無表情。【陳情令】【魔道祖師】 (ページ8)

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魏A『どう処理しましょうか……』

魏Aを中心とした周りは人の骸と血の海だった。
不老不死の魏Aにとっては骸も血も見慣れた光景だが､困るのは後処理である。幸い蓮花塢には温氏の血が飛ばず､飛んだ魏Aの血は体内に戻っている。

魏A『あ。“濃縮”したら処理も簡単ですね！』

独り言を言いながら悩んでいた魏Aは何かを思いついたように自己完結してパンッ！と両の手を合わせる。

すると蓮花塢のあちらこちらに倒れていた温氏の遺体が集められる。集められた遺体はそのまま無理矢理丸められ､血肉は赤の玉､骨と金丹は紫の玉へとそれぞれ真珠程の大きさに”濃縮“され魏Aの左の手の上で転がる。

魏A『こうすると簡単ですね。
今後、後処理は”濃縮“を使用しますか。』

”濃縮“された赤の玉を薬の如くそのまま飲み込む。残されたもう一つの紫の玉は飴の如く噛み砕きながら食した。

魏A『禁術が解けた際に味覚が無くなった？それともこの玉自体が味が無いのか？の二択ですね。』

一人呟きながら魏Aは辺りを見渡す。血の一滴も残らず綺麗になった蓮花塢を見て僅かに口角を上げて満足気な表情をしていた。

禁術が解ける前より感情表現が乏しくなった魏Aだったが､以前よりは感情も減らず残っている。
それは輪廻転生した影響なのだろう。

魏A『傷だらけでも無傷でも母上に心配させてしまいますよね………さてどうしたものか。
あ！折角母上が下さったお気に入りの服がボロボロに。』

魏Aの身体は不老不死なので傷ついてもすぐに傷は塞がるが､服はそういうわけにはいかない。切られた跡が沢山ついている服はどう見てもボロボロだった。

いい案は無いかと思考したが思いつかない為諦めた。

魏A『意外と早く片付いたのでもうそろそろ母上達が戻って来ますね。』

魏Aはそう呟きながら蓮花塢の門の前で静かにお辞儀をした。