#05 ページ22
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「やっと俺の授業やな」
『よろしくお願いします坂田さん！』
「おう、最後は雪の力やな」
雪。それは最も謎が多く、深くまで解明するに至らない唯一の気象
(その雪の何たるかを指教出来るほどの使い手…か)
「まぁ た だ の 雪はあんま役に立たん。かまくらに籠って遊んだり、敷き詰めて寝転んで人型取るのが良いとこや」
(…もしかしたら秘密なんてそんなに無いのかも)
「ただ言えることはひとつ」
『？』
「何事も応用が大事です」
彼は手のひらを上に向け、雪を舞わせた。白く美しく、純白のそのものを表す程の眩さだった。だが彼が指に力を入れると その白は濁り、半透明の結晶になった
パキッパキﾊﾟｷｯ
結晶はやがて大きく鋭くなり、徐々に透明度を増していき、それはまるで………
『氷の、剣？』
半透明の結晶は、一瞬で鋭利な刃物と化した
「雪は基礎。応用の氷は汎用性も高くて使い易い。これが扱えたら某女王様みたいに階段なんかも作れちゃうわけよ」
『城も作れちゃったり？』
「するんだよなぁこれが」
『夢ですね、是非ご教授願いたいです』
「よっしゃ、まずは基礎からや」
『はい』
「雪を創造するには、精密なイメージが必要や」
『イメージ…』
「手のひらの中の大気に集中して」
彼の真似をして手のひらを上向きにし、目を閉じて言われた通りに神経を手のひら一点に集めた
「大気に浮かんでる極小の水、目に見えない気象をたった一粒の結晶にする。混ざりあった気象は黒ではなく白くなる。重なり合うものの中和をするのが……雪、そのもの」
『………』
(いや難しすぎじゃありません？？？)
『………』
(え、なに水？目に見えない気象ってなんですか？混ざりあって黒く……あっ、白くなるんだ？？あ、あぁ…それが雪と…ふむ……つまるところ どういうこと？？)
「あははっ、眉間に皺 寄せてる割には上手いこといってるやん」
『え、』
その言葉に目を開けてみると、自分の手のひらには先程坂田さんが見せてくれたものと同じ純白の結晶
「じゃあ次、雪の周りの柔い部分を落として、核を出現させるイメージ」
『えっ』
(もう次のステップですか！？)
「雪の塗装を落として本来透明な核を強調させる。イメージ次第で大きさも強度も形も自由自在や」
そうして私の手のひらで舞ってる雪の一粒に触れ、白く柔い部分を落として核と思わしき半透明の結晶を出現させた
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さざんか(プロフ) - こはさん» 嬉しい〜!!😭✨️めちゃめちゃ心に染みます…🥲お陰様で、頑張ろうと思えました！ありがとうございます！✨️ (4月24日 22時) (
レス) id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
こは - めっちゃ面白いです！すごく凝った設定で、全然二次創作とは思えません！オリジナルを作ってもおかしくないです!!!更新頑張ってください！！！ (4月24日 20時) (レス) @page50 id: 80de9c91a3 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 結月。さん» えぇ〜!!めちゃめちゃ嬉しいです〜!!😭一言一句励みになります🥲優しい言葉をくれるあなたの為にも、これからも書き綴って参ります😌✨ (2023年4月16日 13時) (レス) id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - さざんか様の描かれるお話すごく大好きで、このお話も本当にすごく大好きです；；日々の癒し時間になっております…。これからも応援しております！ご無理のない範囲で大丈夫ですので更新楽しみにお待ちしてます。最後までついて参ります！ (2023年4月16日 5時) (レス) @page50 id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - Famiraさん» きゃ〜嬉しい〜!!ありがとうございます〜！😭✨そのお言葉が励みになります🥲✨️ (2023年4月13日 2時) (レス) id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さざんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/madotoku1/
作成日時：2022年4月6日 2時
