▼それは安全と呼べるのか ページ9
.
「、枝、、白枝、！」
「ん、、え、」
誰かに起こされ、渋々目を開ければ、心配したような淳太(先生)の顔。
「え、ちゃうわ、お前呼んでも全然起きひんから死んだ思たわ、」
不謹慎過ぎません？この人。
静かすぎるクラスに違和感を覚え周りを見渡せば、神ちゃんは勿論皆いなくて、外からは部活動に励む声がする。
神ちゃんのあの心地いい温かい声で記憶が終わってる。
あれからずっと眠っていたってことなのか。なるほど、納得。
「なんや、1人で納得しているみたいやけど、、。」
淳太が呆れながら、こちらに日誌を渡してきた。
「え、」
「お前、『え、』しか言わんのかい、今日お前日直やから。はよ書いて。」
「ムリムリ、淳太、明日にして、」
「淳太先生な。ここで待っててやるから、はよ書いて？」
そう言って私の前の席に座る。
イヤイヤながらも受け取って、早く帰って寝るために日誌を書き始める。
「いつも神山達と帰ってんのに、今日は置いてかれたん？」
「んー、分かんないけど、今日バイトないし、昨日のバイトで疲れてたの知ってくれてたから、多分、起こさないで帰ったんだと思う、、」
「バイト？なんのバイトしてるん？」
「ソフレ」
「おい、それ、ホンマに安全なん、？」
昨日ののんちゃんとの事を思い出して、言葉につまる。
まぁ、淳太の考えているようなことは一切ないのだけれど。
「安全っす、」
「じゃあ、今日は俺の相手してや。」
「は、？」
「ええやん、そのバイト安全かどうか俺が試すだけやから。」
いやいや、おい。その時点で、最早安全じゃないでしょ、、、!!
「ふは、ほら、俺の家行くで？」
適当に書いた日誌を持って淳太は、教室を出ていった。
▼やっぱり危険、、！→←▽目ざとくて口うるさいからやっぱおかん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひめりんご | 作成日時：2020年4月30日 0時
