▼大型犬、、だよね？？ ページ6
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「ってかさ、寝るんでしょ？寝よ？」
「なんでそんな、冷たいねん、客やで！？きゃ、く、！！」
はぁ、と溜め息をつけば、幸せ逃げるで？なんて笑われる。
「ソファーふかふかやなぁ」
一人暮らしのソファにしては広いソファに寝転がったのんちゃん。
「ここで寝ることもあるから、結構高いんですぅー」
「こっち来て？」
のんちゃんの傍に行くと、もっと、と言われてあっという間にのんちゃんの腕の中に。
とろん、とした目で見つめられ、頭が『危険信号』を知らせる。
唇が近づいてきて、ギリギリの所を躱した。
「えー、今、そういう感じやったやんー」
「ソフレにそんなサービスないから！」
「じゃあ、俺の彼女になればええんやない？」
「は？」
冗談でしょ、その言葉が出ないくらい、真剣な瞳に吸い込まれそうになる。
「俺、意外と本気やで？」
ソファに押し倒されて、手首を掴まれ逃げられない。
「ちょ、のんちゃん、、？」
その瞳は、まさに雄。
こんなのんちゃんは見た事ない。
「、、。なーんちゃって、」
「は、？」
手首を解かれ、割れ物を扱うようにふわり、と撫でられる。
「お前、隙ありすぎやって。あー、冗談やって、もう、泣きそうな顔すんなよ、その顔やめてや、、、唆られるから」
何処か少し悲しそうな顔した後、そんな事言って、ニヤニヤしてる。
「あほ、ばか、」
「ほら、一緒に寝てくれるんやろ？」
こっちおいで？なんて、隣をポンポン叩くけど行けないわ、アホ。
「大丈夫、なんもしないて、ほら」
ぼふっ
「よし、おやすみ、A」
めちゃめちゃ優しく抱きしめられ、初めて呼び捨てしたのんちゃん。
数十秒後には、私を抱きしめたまますーすー寝息立てだしたのんちゃん。
待って。ドキドキしすぎて、寝れないんだけど、、、！
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作者名：ひめりんご | 作成日時：2020年4月30日 0時
