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▼やっぱり怒ってる？ ページ21
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私の手を取って、ズンズンと歩いていくのんちゃんは、やっぱり怒っている様子。
やっとその足が止まったのは、のんちゃんの家の前だった。
「ほら、入るで？」
促され、のんちゃん家に入れば、ふわりと、柔軟剤のいい香り。
「綺麗、」
男子の部屋とは思えないくらいに綺麗に整頓された部屋。思わずそう呟けば、はぁ、とため息をつかれた。
「Aちゃん、俺の事、ただの後輩の一人やと思ってるやろ、」
「のんちゃんっ、？」
グッと、腕を掴まれ、整った顔が近づいてきたのを、無意識に逸らしてしまった。
「俺の事も、ちゃんと異性やって、意識して？」
何事も無かったかのように、頭にポンと手を置くと、
「眠い〜、Aちゃん、はよ寝よー？」
大きめのクッションを手に取って、仔犬みたいな顔をしてコチラを見つめてくるのんちゃん。
隣に横になって目を瞑っても、中々眠りに付けなかった。
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作者名：ひめりんご | 作成日時：2020年4月30日 0時
