▼待ち合わせはうどん屋 ページ12
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「へぇ、Aちゃんって、ソフレのバイトしてんの?」
「そうですけど、」
人懐っこい性格の照史さんのお陰で、思ったよりも会話が弾んだ。
「へぇ、じゃあ、俺ともソフレになってや」
「え、?」
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そんなこんなで、土曜日の昼下がり。
私は、またうどん屋さんに来ていた。
「おぉ!Aちゃん!こっちこっち!」
「なんで、うどん屋なんですか?」
「いやぁ、おなかいっぱいになって、幸せなまま寝たいやんか、ってか敬語使わんでええで?」
「だからそんな、、」
「だから、そんな体型なんやぁって言いたいんやろ!やめろ!太ってへんし!ぽっちゃりなだけやし!」
「そこまで言ってませんけど、」
「敬語やめてって言うたやんかぁ、」
照史さんは、1人でケラケラと笑う。
ぶっかけを2人で静かに啜る。
食べ物に申し訳ないからと、食べている間は基本的には喋らないらしい。
「ぷはぁ、美味かった!」
「はやっ、!」
スープまでしっかり飲み干した照史さんは、満足そうにおしぼりで口を拭いた。
「あ、急がんでええよ?ゆっくり食べ?」
頭をポンポンしてくる照史さんは、私の事を犬か何かと思っているのでは、、?
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作者名:ひめりんご | 作成日時:2020年4月30日 0時