No.9 ページ10
雨が降ってきたので少し小走りで帰ってきた。
少し上がる息を整え、玄関の扉を開ける。
『…ただいま〜』
小さい声で言ったからか、中からは誰の反応もない。
出久の部屋のドアが少し空いていて、光が漏れていたので帰って来てる事は確認できた。
母「ごめん…ごめんねぇ出久！！」
『…っ！！』
中を除くと、出久にお母さんが抱き着いて泣いていた。ごめんねと何回も謝りながら…。
何となく気まずくて、そっと扉を閉めた後リビングに向かった。
しばらくすると目が真っ赤に腫れたお母さんがリビングに来た。
母「…！A帰って来てたんだ。おかえり」
『ただいま…出久は…大丈夫？』
聞くかどうか迷った。
でも、家族だからこそ聞かなければ。そして支えなければ。
お母さんはきっと自分を責め続けてしまうから…。
母「……無個性だって…ッ…出久…ッ…きっと私のせい…ッ…」
膝から崩れ落ち、泣いているお母さんをそっと抱き締める。
『お母さんのせいじゃない。それに、出久は超カッコいい最高のヒーローになる！なれないなんて誰が言ったの？応援してあげよう？ね？』
…少しでも……しがらみから解放されて…
そして一緒に出久を応援したい。
母「……！！…そう、だね」
そういうと、お母さんは私の頭を撫で、ご飯の準備しなきゃねと台所に立った。
ーーーーーーーーーーー
出久の部屋を覗く。ずっとオールマイトの動画を食い入るように見ていた。
『……出久…』
出久「…Aはすごい個性だからきっと超カッコいいヒーローになれるね」
『……っ！！』
やっぱり、双子の片割れには個性があるのに自分にはないなんて…嫌われちゃうかな。
出久「僕も…カッコいいヒーローに……」
…違う！こんなことで人を嫌いになる子じゃない！！しっかりしろ！自分！！
『出久！！出久はなれるよ！超カッコいいヒーローに！！ぜったい！！！』
出久「…！！」
『…それにね、私の夢はヒーローになった出久のサイドキックになることなんだよ…！』
だから……
『周りの言うことなんて気にしちゃ駄目。一緒に頑張ろう！！』
今、私の言えること。
出久「…っ！！うん…うんっ！」
出久は泣きながらも顔は先程よりいくらか明るくなった。
『さ！ご飯食べに行こう！』
出久「…うん！」
…少しでもあなたの未来を照らせたかな。
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れん(プロフ) - 夢莉シアさん» いえいえ！ご指摘頂いてありがとうございます！また何か発見したら是非教えて下さい(^^)これからもよろしくお願いします！ (2018年2月1日 16時) (
レス) id: eff7115f83 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉シア(プロフ) - れんさん» そうですね、そのような設定で差し支えないと思います。ご迷惑おかけしました！これからも更新頑張って下さい。応援してます！！ (2018年2月1日 10時) (レス) id: d009d584ab (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 夢莉シアさん» ご指摘ありがとうございます。実は作者も分かってて書いてます。ついに痛いところをつかれてしまった…というような感じです(^^; 一言添えるべきだったこと反省しております。…その稀なケースという事でご容赦頂けないでしょうか？ (2018年2月1日 8時) (レス) id: eff7115f83 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉シア(プロフ) - 一卵性双生児で男女の組み合わせは基本的に産まれないと言われています。産まれたとしても相当稀なケースだそうです。なので、設定を少しだけ変えた方がいいと思います。個人的に、違和感を感じたので。余計な口出し、長文失礼しました。 (2018年2月1日 5時) (レス) id: d009d584ab (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ジュリさん» コメントありがとうございます！これからもカッコ良くてツンデレなかっちゃんたくさん書きたいと思ってます！ (2018年1月19日 22時) (レス) id: eff7115f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2017年10月5日 15時
