ひまわり食堂 (ページ26)

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お昼すぎ今日はあんまり人が来なかった。
ついさっきまで来てた康二と丈一郎、流星は3人で公園行ったし、淳太と濵ちゃんは今は出かけてて食堂には私と照史だけ

すると扉の開く音

「神ちゃんっ……」

照「神ちゃん！？」

「少年院、出てこれたんやな。」

何か言いたそうやけど気まずいのかその場に突っ立ったまま下を向いてる

「…お腹減ったやろ？親子丼作ったろ、ちょっと待っとき」

智「…のがぇぇ」

「ん？」

智「照史くん作ってや」

照「っ…任せとき」

久々に神ちゃんを見て安心したのか涙が溢れてしまいそうやったから必死に玉ねぎを切ってごまかしていた

「はいどーそ」

1口、無言で食べ始める神ちゃん

もう一口、もう一口、

そんな急がんでも誰もとったりしないのに次から次へと口に詰め込んで

照「そんな急がんでも笑」

神「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ……うまい……ｸﾞｽｯ」

照「当たり前やろ笑」

神「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ…ごめんなさいっｸﾞｽｯ」

「もうケンカなんかやめや？ごめんな私も止めてあげられへんかったっ」

神「ちゃうっｸﾞｽｯごめんなさい！ごめんなさい！我慢できへんかったっ！」

「心配したんやで！？ｸﾞｽｯ泣くなぁｸﾞｽｯ」

さっき隠れて泣いてスッキリしたはずやのにまた涙が溢れてきてきつく神ちゃんを抱きしめた

神「照史くんもごめんなさいっもうケンカなんかせんって思ってたのに自分が止められへんくて…」

「大丈夫、神ちゃんはもうケンカなんかしなくてもいんやで？ケンカしなくてももう自分を守れるやろ？あんたは強いんやから」

神「俺っ強くなんかないｸﾞｽｯ」