ひまわり食堂 (ページ17)

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夏休みも中盤に差し掛かった

今日も流星はやって来た
手には親に渡された500円玉を握って
靴下は左右で違うのを履き汗だくな流星

「流星汗だくやん！靴下バラバラやし笑なにしてたん？」

流「うんと…….探してたっ」

数日の間に流星は随分とハキハキしだした
まだ言葉はスラスラ出てこないけど、ほかの子どもたちのおかげかな？

「何探してたn 大、康「「りゅうせい！！こっちで遊ぼう！」」

丈「僕も！！僕も遊ぶ！！」

ほら、明るいやつらがいっぱいやろ？

康「りゅうせい、靴下ちゃうやん！」

流「あのなっこれしかない」

大「なんで？」

康「オカン洗濯しないん？笑」

流「…おん、洗濯しない」

大「うちと一緒やな！ﾜﾊﾊﾊ」

流「靴下見つからへんかった笑」

康「だから違うのはいてるんや笑」

大「靴下ならええやん俺なんて服自体ないわ笑」

康「しげはいっつも3種類の服しか着てないもんな笑」

ここに来る子達はよく「可哀想」とか「貧乏人」と言われる
それはもちろん子供たちの耳にも届く。けどこの子ら全然気にしない、強い子ばっかりやねん。

不謹慎と思われるかもしれへんけどここの子たちは自分の辛いことは笑い話にする。そうする事で悩みを人に打ち明けることが出来て、共有したりストレスを減らしていく。

せやから私はあえてネガティブな事を口にするのは悪いことだとは思わない
みんなそう。ここにいる子たちはみんな同じ思いをしてる子たちばかりやから…