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エピローグ ページ2
あなたside
午前9時
家の外に出て扉にかかる小さなプレートをCLOSEからOPENに裏返す
閉まるのはだいたい夜10時とか10時半とかそのへん
24時間開けとくと帰らへん人が毎回おるから一応は閉店することにしてる
ここは子ども食堂
貧困家庭や母子家庭の子供を対象に食事を提供する
親が仕事で子供たちだけでご飯を食べる
貧しくてお腹いっぱい食べることができない
そんな子達を対象にして、だいたい１食300〜500円
けどここはそんな堅苦しい感じやなくて
誰でもふら〜っとこれて相談事もできるような言わば子どもたちのもう一つの家を目指してる
もともとのカフェの外観はそのままに、中だけ改装し広めのリビング的な空間になっている
対面キッチンが私のお気に入り
数年前、両親のいない私を親代わりに育ててくれた叔父であるおっちゃんが引き継いでくれと突然頼み込んできた
「頼む！！」
「なんでやねん！！無理やって！」
「いやや！俺は日本一周すんねん！」
となんともまぁ突拍子のないことを言い出して
最初は料理が特別得意でもないし断ろうと思ってたんやけどおっちゃんの勢いに負け引き継ぐことに
まぁ、他にも理由は色々あるんやけどな。始めてみると苦労も沢山あるけどやりがいもあって毎日明日は何を作ろうかと試行錯誤の日々
さて今日は何作ろうかな
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作者名：たすかば。 | 作成日時：2020年11月3日 17時
