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思わぬ形で、彼が今まで口にしたかったであろう感情を知ることが出来た
先生…怖い
この言葉で康二が小学校で受けてきたことを思い出した
障害を理解されずタブレットを使うことも許されず
彼は毎日罵られて、地獄のような日々を送っていたのだ
岩「康二大丈夫だよ？怒る先生いないよ？」
向「読まないとっ、、、おこられるっ」
岩「怒らないよ。康二のやり方で勉強すればいんだよ」
向「こわいこわいこわいっｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」
舘「照くんもめめも怒んないよ」
向「ｸﾞｽｯ、、僕、あたまっわるいからっｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」
舘「康二……康二頭悪くないよ？文字読めないの、康二のせいじゃないよ？」
岩「そうだよ。これみて、康二こんなに資料まとめたんだよ。これ全部康二がやったんだよ？こんなに頑張って誰が馬鹿にするんだ。そんなことするやつ俺が許さないよ」
舘「俺だって許せない」
居ないはずの担任の先生が見えてあの頃の記憶が一気に蘇る
そんなはずないのに照くんが怒っているように見えて
だてさまが笑っているように見えて
怖くなった
そしたら苦しくなって
その時初めて今まで上手く言葉に出来なかった事が言えた
「先生、怒る、怖い」
これしか言えなかったけど照くんは全部わかってくれて抱き締めてくれた
僕のことを怒らなかった
怒るやつは許さないって言ってくれた
そこでやっと照くんの顔が見れて
あ、いつもの照くんわかったらやって安心したまた涙が溢れる
向「っ………うわぁぁぁぁん」
岩「よしよし…辛かったな」
向「うぅっ…1人だけ……タブレット…ずるいってｸﾞｽｯｸﾞｽｯ読めないお前…悪いってｸﾞｽｯ」
岩「うん。そう言われたんだな、わかって貰えなくて悲しかったんだな」
向「ｸﾞｽｯうん…うんうんっ」
そうや、わかって欲しかったや
今までうまく言葉に出来なかった
受け入れて貰えなくてすごく悲しかった
向「初めてっ…わかって…もらえたっｸﾞｽｯ」
岩「よかった、康二の気持ち知れてよかったよ」
岩「なぁ康二、ここまで調べあげたんだあと少しやりきってみないか？」
向「……やりたぃ。けど…もう、読みたくなぃ……」
舘「俺がいるじゃん」
向「えっ…」
舘「康二、1人でやろうとしなくていいんだよ
俺、手伝うよ」
岩「俺もいるぞ。3人ならあっという間だ」
向「……おん！ありがとうっ」
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たすかば。(プロフ) - 雪の王子様さん» 私自身この作品を作るにあたって本当にたくさんのことを学ぶことが出来ました。この媒体を通してそのように感じて頂けて嬉しく思いますありがとうございます。 (2020年9月7日 18時) (
レス) id: cd71d01d9d (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - 障害について考えさせられます。自分の正常な体は当り前ではないと改めて気づけました。これからも頑張ってください。 (2020年9月3日 6時) (レス) id: 2043479880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たすかば。 | 作成日時：2020年9月3日 0時
