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放課後、宮舘は先程の深澤を思い返していた
舘「なんか、ふっか悲しそうだった」
渡「ん？なにが」
舘「みんなと違うの食べてる時、なんか悲しい顔してた」
渡辺は初めて見る涼太の姿にきょとん顔だ
涼太自身初めてのこの感情に驚いていた
渡「そうか？あいついっつもあんな顔じゃね？でもまぁ、自分だけ同じの食べられないの辛いとか？味しないっていっつも言ってるぜ」
舘「つらい…」
渡「なんつーか、お前だって周りがみんな鳥の勉強してんのに1人だけ出来なかったらいやだろ」
舘「絶望的」
渡「よくわかんねぇけどそんな感じ？なんじゃね」
舘「どうしたら悲しくなくなる？」
渡「え…いや……みんなと同じの食えば…」
阿「だてさんが美味しい料理、作ってあげなよ」
渡「うわっ！お前いつから居たんだよ」
阿「ずっといたよ！2人が気づいてくれなかったんじゃん！」
舘「料理…」
阿「そう。日本にはダシの文化があるでしょ？ダシをしっかり取れば、それなりに味もするんじゃない？」
舘「ダシ…どうやって作るの」
阿「ダシは作るっていうか…とるっていうか…さすがに料理のことは詳しくわかんないよ」
舘「じゃあどうしたらいいのさ」
渡「え、急に料理やる気になったの？ついていけてないの俺だけ？」
舘「翔太うるさい」
渡「はい。」
阿「図書室とか行けばなんかわかるかも」
舘「いく。図書室どこ」
渡「は！？今日かよ明日にしようぜ」
舘「じゃあ翔太帰ってて」
渡「……いくよっ！」
渡「すご」
舘「こんなところがあったなんて知らなかったよ。あ！インコの本まで…」
阿「今日はインコじゃないでしょ！料理の本は…あ、この辺だ」
舘「透析患者のための食事…これは」
阿「うん、みてみよう」
正直なところ渡辺は驚いていた
昔から涼太を見てきたが鳥以外に興味を持っている姿は初めて見た
なんなら阿部がこんなに協力的に理系以外の分野を学んでいるのも初めて見た
時折笑いながらレシピに目を通す2人
なんだよ2人だけで楽しそうにしやがって
こいつらこんなに仲良かったか？
幼なじみの俺を差し置いて…
渡「おい！俺も混ぜろ！」
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たすかば。(プロフ) - 雪の王子様さん» 私自身この作品を作るにあたって本当にたくさんのことを学ぶことが出来ました。この媒体を通してそのように感じて頂けて嬉しく思いますありがとうございます。 (2020年9月7日 18時) (
レス) id: cd71d01d9d (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - 障害について考えさせられます。自分の正常な体は当り前ではないと改めて気づけました。これからも頑張ってください。 (2020年9月3日 6時) (レス) id: 2043479880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たすかば。 | 作成日時：2020年9月3日 0時
