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「…え、なんで？笑」
お姉さんから、灰色の服と黒い服をもらった。
着て？って言われたけど、
ぼく…着方、わかんない。
服は、いろいろペットショップで売ってた。
けど、あれは、買ってもらった犬が、
飼い主さんに着せてもらえるやつ。
だから、ぼくは着たことがない。
いろんな色があって、
若干羨ましがってた、だけ。
「…なんでTシャツで、こんなもたついてんの？」
とりあえず、１番大きなトンネルから、
頭を入れてみる。
お姉さんが着てるの、見よう見まねで。
けどそしたら、ゴールがわかんなくなって、
ずっと前が見えない。
「…もうっ、」
ぼくが、もぞもぞしてたら、
お姉さんが、ほらっ、て、顔を出させてくれた。
手も通して、って教えてもらって、
あっ、黒い服は、足から着るみたい。
「…ほぉ、こんな感じなのか。」
一通り着たけど、やっぱりなんか違和感。
服を着てない方が、
身軽で涼しかったなぁ、なんて。
でも、お姉さんからもらった服だから、嬉しい。
飼い主さんに服を着せてもらったら、
こんな気持ちになるんや！
「…あの、さぁ、」
服を着て、これもまたわいわいしてるぼくを、
お姉さんは、不思議そうに眺める。
「…君、１人で家、帰れる？」
ぼくを見上る、お姉さん。
ってか、ぼく、お姉さんより身長おっきいんやね。
「…家、ですか？」
家と聞かれて、わからなくなる。
ぼくの家は、どこなんやろ。
まいごのこねこちゃん、改め、
まいごのこいぬくん。
今は、人間やから、ただの迷子やね。
「…もしかして、ない、とか？」
お姉さんは、さらに不思議そうにぼくを見た。
家は、…あっ、あのペットショップだ。
あそこが、ぼくの家やん！
「…さっきのペットショップ！
あれ、ぼくん家です！」
そしたら、えっ？、って、
お姉さんの頭の上には、ハテナマークが浮かんだ。
「…ほんまに、あそこが…家？」
はい！って元気よくお返事。
けど、お姉さんの顔は曇る。
「…でも、あのペットショップ、」
…もう、３ヶ月前に潰れたよね？
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みづき - 切ないけどめっちゃ好き (2017年1月21日 20時) (
レス) id: b9c1fb5521 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 良かったです(＾＾)これからもこの作品を読むことが出来て嬉しいです！ (2016年8月17日 23時) (レス) id: 5d0a7551ac (このIDを非表示/違反報告)
ちほ♪ - やったやった！！！残してくれてありがとうございます!ﾜｰｲﾜｰｲ! (2016年8月17日 8時) (レス) id: cc749951b7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう - 全然大丈夫です(^^)/ (2016年8月16日 22時) (レス) id: f4acbe337a (このIDを非表示/違反報告)
茉都香(プロフ) - 削除の件、たくさんコメントいただきありがとうございます。 ほんとに駄作なのですが、ひそかに残させていただきたいと思います。 ややこしいこと言ってしまいすみません。 (2016年8月16日 22時) (レス) id: 32a9738ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香
x他1人 | 作成日時：2016年8月15日 16時
