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「...んーんっ、だいすきっ、」
「だいき、...おねえちゃんっ、だいすきっ、」
こんこん、咳が止まんなくて、私がだいちゃんの背中をさすってると、
隣のともまで手を伸ばしてくれて、マネっこするように布団の上を、すりすりとさすり始めた。
「ん、ありがとう。 私も、だいちゃん大好きやよ？」
咳が鎮まると、まだ申し訳なさそうに、私の方を見つめる、だいちゃん。
しんどくてうるうるしてる目は、不謹慎にも可愛い。
「今度からは、しんどかったらしんどいって、辛かったら辛いって、」
�燹�...私にも、分けてくれる？」��
「......んっ、」
高い熱のせいで、いつもみたいに元気がないのがかわいそうやけど、頭をポンポン、とすると嬉しそうに目を細める。
「いい、お返事っ。」
それにしても汗っかきやなぁ、おでこ、びしょびしょや。笑
「お着替えしよっか？」
そう言うといつの間にか座ってた、私の膝の上からぴょこって降りて、一目散にタンスのほうに飛んで行った、とも。
ほんで、帰ってきたかと思えば、
「あれ？ ともも、お着替えすんの？笑」
ちゃっかり、自分の分まで持ってきて。
しかも、外出用。
乾かへんから、洗濯もん増やさんといてよー。笑
そんなことお構い無しに、ルンルンしてお着替えさせて？って顔するから、結果、とももだいちゃんと一緒にお着替え。
「...だいき、じぶんで、できるで？」
これまでの経験からなのか、やっぱり遠慮癖のなおらない、だいちゃん。
でも、
「今は、ええの。だいちゃん、お風邪さんやから。」
そう言うと、身体のだるさが勝ったのか、
「...んっ、ありがとっ。」
素直に、私に委ねてくれた。
そしたら、ふと、あることに気がついた。
もしかしたら、だいちゃんは、風邪をひいても、誰かに助けを求めたことがなかったんちゃうかな、って。
どうやって、治してたのかはわからんけど、しんどい、って頼ったことがなかったんやないかな。
辛かったね、頑張ったね。
肌着の下からチラリと、小さな彼の身体にあるたくさんの傷跡が見えて、
また、心が苦しくなる。
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あお(プロフ) - はじめまして、お話を読ませていただきました！最初から一人でボロボロ泣きながら見てました。本当に素敵なお話に出会えてよかったです。あーほんとに大好きです！ (2019年4月15日 23時) (
レス) id: 735c60907d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 2度目の投稿すみません。こんな素敵なお話書いてくださってほんまにありがとうございます。と同時に感動をありがとう。 (2018年8月15日 11時) (レス) id: abcdd40783 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 読み終わった時(読んでる途中も)涙腺崩壊してめっちゃくちゃ泣いてしまいました。ほんまにこのお話に出会えてよかった。って言ったら大袈裟かもやけど、でもそんぐらい、何回も読みたくなるぐらい、感動して大好きになりました。250文字なんかじゃ伝えきれられへん。 (2018年8月15日 11時) (レス) id: abcdd40783 (このIDを非表示/違反報告)
さら - このお話前から大好きで、ずっと読んでました！改装したんですか？もう一度読みますね！頑張って下さい！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
noa - 感動したしめっちゃキュンキュンしました！ (2018年3月22日 14時) (レス) id: be5b766048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2016年4月16日 16時
