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「...えっ、これ？笑」
あっち行け、こっち行け、の小さなお殿様に導かれ、最終的に着いたのは、なんとも奇抜なブランドのゾーン。
フルコーディネートを、柄モンで統一できそうなくらい、柄だらけなこのブランドは、
確か、大人用の服を売ってることでは有名なやねんけど、子供服まであるなんて知らんかった。
「とも、...ほんまにこれなん？」
辺りを見渡せば、ヒョウ柄、派手なドット、スタッズ、
なんか、ギラギラ、ガチャガチャしてて、中には、どうやって洗濯するの？、ってものまで。笑
あっちにもっとくまさんとかうさぎさんとかあるよ？、って言うても、首を横にふるふるして、
これがいい、とでも言うように、差す指の方向を変えない、とも。
本心を申し上げますと、うさぎのお耳がついたパーカーとか、そういうのを着て欲しかったな...なんて。笑
「...じゃあ、どうぞ？笑 おカゴに入れて？」
私が持っていた買い物かごを開けると、ともは、嬉しそうにニコニコしながら、気に入った服を入れ始めた。
ぽいぽい、ぽいぽい。
あっ、ちょっと、入れすぎやない？笑
どうせ、すぐ大っきなるんやから、あなたたち。
「すとっぷすとっぷ、すとっぷ！笑 とも、おしまい！ 」
あまりにもいっぱい投込むもんやから、いくら補助があっても破綻してしまうと思って、買い物かごを閉じると、
しゅん、ってとても悲しそうな顔をする、とも。
ハの字の眉毛が特に悲しそうにしてて...あー、アカン、罪悪感しか残らん。
じゃあ、あと1着だけね？
自分の甘やかし精神がついつい出てしまって、彼にそう伝えようとしたんやけど、さすがは、お兄ちゃん。
すぐ、とものそばに寄り添って、ちょっとしゃがんであげて、優しくなだめ始めた。
「ともー、おねえちゃん、こまってるやろっ？ とものは、またこんどで、つぎは、だいきのん、えらんでよ！」
そしたら、とも、にこにこして、ん！、と言わんばかりに、大きくうなずくの。
うなずき方は、だいちゃんそっくりで、これもまた首が取れそうな勢い。笑
やっぱ性格は真逆と言えども、兄弟なんやなぁ、って2人の可愛さに、
また、心が、ずきゅん、と撃ち抜かれる。笑
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あお(プロフ) - はじめまして、お話を読ませていただきました！最初から一人でボロボロ泣きながら見てました。本当に素敵なお話に出会えてよかったです。あーほんとに大好きです！ (2019年4月15日 23時) (
レス) id: 735c60907d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 2度目の投稿すみません。こんな素敵なお話書いてくださってほんまにありがとうございます。と同時に感動をありがとう。 (2018年8月15日 11時) (レス) id: abcdd40783 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 読み終わった時(読んでる途中も)涙腺崩壊してめっちゃくちゃ泣いてしまいました。ほんまにこのお話に出会えてよかった。って言ったら大袈裟かもやけど、でもそんぐらい、何回も読みたくなるぐらい、感動して大好きになりました。250文字なんかじゃ伝えきれられへん。 (2018年8月15日 11時) (レス) id: abcdd40783 (このIDを非表示/違反報告)
さら - このお話前から大好きで、ずっと読んでました！改装したんですか？もう一度読みますね！頑張って下さい！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
noa - 感動したしめっちゃキュンキュンしました！ (2018年3月22日 14時) (レス) id: be5b766048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2016年4月16日 16時
