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7、ジェットコースター殺人事件 ページ7

「並んでる並んでる」


カシャカシャ、と写真を連写する園子ちゃん。

盗撮は犯罪やよ?

……ま、いっか。



「……あ、新一くん……」

「あっ!?なに!?浮気!!?」


目の前で後ろの列の女性と堂々と手を繋ぐ新一くん。

それは無いと思うけど…

…………鼻の下伸ばさんといてよ、新一くん…



「んーでも、一緒のコースターに乗らんとあかんのとちゃう?」

「んーー…あ!出口で待ちましょ!
中でのことは後で蘭に聞くとして!」

「……そうやね、そうしよっか!」


そうと決まれば、と、うちらは出口で待つことにした。


あれあれ、あの子たち…

ふと視界に入ったのは男の子2人と女の子1人の小学生のグループ。

無料で乗ろうとしてるな?ずるっこいやつらめ…





「……蘭たち、遅いわねー…」

「ほんと…何かあったんかな…?」


そんなに並んでなかったのに、なかなか出てこない2人。

かれこれ1時間は経つだろうか。

園子ちゃんと交代で飲み物や摘めるものを買って食べながら時間を過ごしていた。


周りでは警察の人がうろつき、客は事件だなんだと騒いでいる。


どうやら、このミステリーコースター内で事件が起こったらいしい。


「んー、大丈夫かなぁ…」

「なにがよ?」

「なんか事件、あったみたいやで?中で…」

「えっ!?まじぃ!?だから警察がいっぱいいんのね………大丈夫かなー、蘭…」


メール入れとこ…と、園子ちゃんは蘭ちゃんの携帯にメールを打つ。

すぐに蘭ちゃんから返信が来て、事件は解決したが、事情聴取で長引いているという。

それなら仕方ないか…


ウチと園子ちゃんはもうしばらく待つことにした。



日が傾き、星が見え始めた頃。

「ごめん!遅くなっちゃって…」



……蘭ちゃん、目の周りが赤くなっとる…


泣いたんやろうな……事件を目の当たりにするなんて、めったに無いし…


「ええよ、事件なら仕方ないし」

「そーそー!それより、蘭は大丈夫なわけ?」


歩きながら他愛もない話をする。


ふと、走り去った体格の良い黒ずくめの男。

何かを感じ取った新一くんは男を追った。

蘭ちゃんが追いかけようとするも、靴紐が切れてしまい、追いかけられない。


探偵なんて何を言っても聞かない。なら放っておくしかない。

そう思ってるウチは追いかけなかったのだが、その後ろを歩いていく、同じような服を着た背の高い長髪の男を見た時。


「……なら、蘭ちゃんと園子ちゃんはそこにおって。ウチが連れ戻してくるよ」

8、黒ずくめの男→←6、遊園地



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みるくストロベリー - 遊星さん» 私もそう思います。面白いのに...続き読みたい...!! (2020年8月22日 12時) (レス) id: 97e84ae721 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年12月14日 20時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華威緋羅 | 作成日時:2019年12月14日 1時

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