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2、クラス替え ページ2

新学期、桜舞う4月。


今日から第2学年になるのは服部A、西の名探偵、服部平次の双子の妹だ。

その事を知るの者はこの帝丹高校にはいない。


彼女はあまり自分のことを話そうとはしないのだ。


始業式が終わり、自分のクラスに行けば、担任によるホームルームが始まり、前の席から順に自己紹介が始まった。


(今年は工藤新一とおんなじクラスなんか…)


今年は何かしら起こそうな予感がする。


(……ま、ただの勘なんだけど)



頬杖をついて自己紹介を眺める。


(鈴木財閥のお嬢様に…)


ちらりと隣を見やる。

さっきから工藤新一にいかにもな視線を送る長髪の女子。


(………なるほどねぇ…)


自己紹介の後にちらりと隣の女子を一瞥した工藤新一を見ると、おそらく……そういうことだろう。


あっという間にウチの番がまわってきた。



「次」

先生に呼ばれてガタリと席を立つ。


「服部A。剣道部マネージャーや」


……少し沈黙が走る。


「んー…せやなぁ…好きな食べ物は、オカンの作るてっちりやろか、……以上や」



名前と部活を言って、他にはないのか、短すぎるという視線を浴びせられれば、何か言っておいた方がいいだろうと、ありきたりな好きな食べ物を言い、これ以上は聞くなと言わんばかりに有無を言わさず自己紹介を絶った。


クラスの皆はウチへの興味が失せたのか、次の人に視線を向けた。


ただ一人を除いては。

……変な好奇心を植え付けてしもた…




……にしても…


(毛利蘭……か……)


工藤新一の想い人…ね……




***




「なーアンタ」


授業合間の休み時間、噂の工藤新一くんに話しかけられる。
隣では毛利さんが心配そうにこちらを見ている。



「……なんや?」


次は普通授業。

教科書なんかを準備しながら流し聞く。



「アンタのこと、もっと教えてくれよ」

「ちょっと、新一!!」


毛利さんが工藤新一に駆け寄ったところで、工藤新一に初めて顔を向けた。


「なんでや?」

「あんただけ他のヤツらと雰囲気が違ったから……ま、ただの好奇心だよ」

「……ウチのこと聞いても、なんもおもろないけどなぁ…」

「それでもいいんだよ」


……ホンマ、探偵っちゅうんはどこも変わらんのやな…


「あ!じゃぁ、今日の放課後一緒に帰りましょ!」

「って、園子!!?」

「んふ、今日駅前のカフェで新作ケーキの発売日でしょ? 食べて帰りましょうよ!
ね!服部さん!」

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みるくストロベリー - 遊星さん» 私もそう思います。面白いのに...続き読みたい...!! (2020年8月22日 12時) (レス) id: 97e84ae721 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年12月14日 20時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華威緋羅 | 作成日時:2019年12月14日 1時

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