プロローグ ページ4
私は事の発端を新一くんに話した。組織のことも。
まあ、私のお父さんは組織内でも下っ端の方だったらしく、あまり情報は回っておらず、大した収穫ではなかったようだ。
『う〜〜ん、、私、これからどうしようかな……』
「とりあえず俺と同じく学校は帝丹小学校に通うとして……俺と蘭の家に転がり込むってのが一番安全ではあるし、俺の目の届くところに置いておきたいっていうのが正直なところではあるけど……」
『なんて説明すればいいかわかんないし、さすがに定員オーバーだよね……』
「Aはだいぶ抜けてるところあるから博士と一緒にしとくのも不安だし……」
うーん、と顎に手を当て考える小さな新一くんに、私も博士も苦笑いだ。
『私は別に一人暮らしでもいいんだけど……小学生の一人暮らしはさすがにね…世間体的にね…』
「それもあるが、それは普通に危険だろ…」
はぁ、と呆れられる。
酷いな。久しぶりの再開だと言うのに。扱いが。
多分新一くんの頭では自分の近くに居てもらうというのが、一番確実で安全なんだろう。でもそれができないから、他の方法を考えねばならない。博士の家でもいいのだが、私にはドジな部分があるので、博士のコンピュータのコードに足を引っ掛けデータが飛んだなんてことがあってはならない(前科持ち)。
小学生の一人暮らしは普通に危ない。私は新一くんの正体を知っているわけだし、工藤邸もあるのだが、蘭がたまに掃除をしに通っている。
もう掃除をしなくていいと家族連れで行かなければ怪しまれる。
「……まぁ、いまはどうすることも出来ねぇか…」
「小学校の手続きはこちらでしておくからの」
「あぁ、助かるよ、博士」
『ありがとう…』
「いいんじゃよ」
博士はにこりと笑って作業に取り掛かった。
候補が博士しか残っていない。今はとりあえず博士と同居することになりそうだ……
「……A……マジで気をつけろよ…?」
念を押された。
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毬莉 - えっ?終わりなんですか!?続き楽しみにしてますよ!先生の作品気に入って自宅で叫びながら読みましたから!待ってます! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華威緋羅 | 作成日時:2018年12月15日 2時