言の葉の呪い【SLAM DUNK】 (ページ5)

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「え、引っ越した…？」

「そうさ、突然だったよ。何処いくかも最後まで教えちゃくれんかった」

心の蟠りが晴れないままだった

「…そうですか。ありがとうございます。」

たまたま、ほんと偶然通りかかったから、少し様子を見たかっただけ。

『いらない』

あの日から、リョータに会ってはいなかったから

私の足があの家へ向けられたのはきっと、
あの時突き放した事を、ちゃんと謝りたかったんだと思う。

「此処にいるの、さぞ辛かったんだろね」

何度も何度も来たその家は、人の気配を全く感じさせないもぬけの殻になっていた。

あの日々の色を一切感じさせない、空虚な色

ソーちゃんに連れられて初めて来た日

大会で優勝して、MVPとって帰って来た日

ソーちゃんとリョータとアンナと、庭で一緒にスイカを食べた日

ソーちゃんとリョータがバスケをしているのを、私は木陰で眺めていた

ずっと続くと思ってた

こんな形で終わるなんて、誰が想像出来たって言うの。

リョータに嫌われて当然の事をした。
私に言ってはくれないとこまで追い詰めてしまったんだ。

ソーちゃんがいなくなったあの日も

リョータ達がいなくなった日のことも

私はずっと、知らないままなの

「いってらっしゃいくらい、言わせてよ…」

なんで君達兄弟は私の前から突然と消えてしまうの