４０ ・ 篤人 ページ42
先に口を開いたのは、（人１）だった。
（人１）「ね、日本からゲーム持ってきたんだ。
最後、ラスボスに負けちゃうから、攻略の仕方、教えてくれない？」
篤人「いいけど。」
（人１）がポケットから、ゲーム機を取り出した。
ゲーム機は、見慣れた白色のＰＳＰだった。
一気に、思い出が走馬燈のように駆け抜ける。
篤人「うおー。何これ、懐かしい。
てか、まだ持ってたんだ。」
２人の思い出が残っている。
素直に嬉しい。
（人１）「ん。絶対、これだけは捨てられない。」
愛おしそうに、眺める君。
篤人「俺も、まだ持ってる。」
どこに入れたっけ。
棚の中をゴソゴソしてみると、出てきた。
最近、つついてなかった俺の黒色のＰＳＰ。
（人１）「ほんと、この２つは懐かしの品だね。」
篤人「ん。」
私「なんだっけ、私が値段見たとき、その当時はギリギリで絶叫したんだっけ？」
篤人「うん(笑)」
懐かしそうに思い返す君を見て、笑う。
（人１）「まあ、買えたから良かったけど。
それより、これクリアさせてくれない？」
篤人「おう、ってこのカセット、まだしてたの！？」
差し出されたカセットは、これまた懐かしの品だった。
（人１）「うん。これだけなんか、出来ないんだ。」
俺は若干、呆れながら、
篤人「俺、これ３日でクリアしたけどな・・・(笑)」
（人１）「み、３日！？」
篤人「おう。」
ゲームを起動させる。
ゲーム機から流れてきた電子音は、俺のゲーム魂を湧き上がらせた。
その様子を（人１）が心配そうに覗き込む。
篤人「これはさ、」
ここの隠し扉を
と説明しようとしたら、
いきなり奪われた。
俺がびっくりして見上げると、若干涙目の（人１）がＰＳＰを抱きしめていた。
篤人「え、ちょ、何してくれてんの。今、いいとこだったのに。」
（人１）「ごめんね。やっぱりこれは私がクリアさせたい。
その代わりにさ、オススメのゲーム、教えてくんない？」
篤人「いいけど？」
自分でゲームをクリアさせたい気持ちは、わかる。
少し、近づいてきた（人１）の香りに少しドキドキしながら、説明してみる。
隣を見てみると、ジャージの内側の、キャミソールの隙間から見えた、白く、なだらかなあれに目を奪われるが、平常心で視線を戻す。
顔が真っ赤になるのを自分で感じながら、しみじみと思う。
こんなの続けられたら、俺の理性はどこまで我慢できるんだろ。
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まどちね(プロフ) - ありがとうございます（泣） 絶対、読者様が満足してもらえるよう、頑張ります！ (2014年7月2日 7時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 面白かったです。中学生なんてびっくり。文章力がすごいですね。引き込まれました。これからも楽しみにしています。よかったらくっつく所までは続けていただけたら幸せです（●＾o＾●） (2014年7月1日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます！！ (2014年7月1日 1時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
サムライ - 良いです！この話ヤバいです！面白いです！ (2014年6月30日 18時) (レス) id: 839df3a6dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年6月29日 0時
