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気分を取り直して、
私「ね、日本からゲーム持ってきたんだ。
最後、ラスボスに負けちゃうから、攻略の仕方、教えてくれない？」
篤人「いいけど。」
私は、ポケットの中から、ＰＳＰを取り出す。
篤人「うおー。何これ、懐かしい。
てか、まだ持ってたんだ。」
私「ん。絶対、これだけは捨てられない。」
このＰＳＰは、私のゲームデビューとして、当時最新だったやつを、篤人と一緒に買ったもの。
ゲームでさえ、大切な時間が流れている。
篤人「俺も、まだ持ってる。」
ゴソゴソと、棚から黒色のＰＳＰを出した。
私は、白色のＰＳＰと、黒色のＰＳＰを並べてみる。
私「ほんと、この２個は懐かしの品だね。」
篤人「ん。」
私「なんだっけ、私が値段を見たとき、その当時はギリギリで絶叫したんだっけ？」
篤人「うん(笑)」
私「まあ、買えたから良かったけど。
それより、これクリアさせてくれない？」
篤人「おう、ってこのカセット、まだしてたの！？」
私は、恥ずかしくて、俯く。
私「うん。これだけなんか、出来ないんだ。」
篤人「俺、これ３日でクリアしたけどな・・・(笑)」
私「み、３日！？」
篤人「おう。」
篤人は、懐かしそうに、私のＰＳＰを起動させる。
その様子を、のぞき込むようにして見守る。
篤人「これはさ、」
ゲームが始まった。
篤人が華麗に操作する。
なんか、
やだ。
このゲーム、私がクリアさせたくて。
それ以上に、このゲームが終わってしまったら、私と篤人はどうなっちゃうんだろうって。
そんなの、いつも通りってことぐらい、わかってる。
でも、私と篤人を繋いでいる何かが、途切れてしまいそうだから。
楽しそうにやっている篤人から、ゲーム機を奪う。
篤人「え、ちょ、何してくれてんの。今、いいとこだったのに。」
私「ごめんね。やっぱりこれは私がクリアさせたい。
その代わりにさ、オススメのゲーム、教えてくんない？」
篤人「いいけど？」
私は、篤人に少し近づく。
篤人の説明を聞きながら。
篤人の温度を感じながら。
やっぱり、この位置でいいや。
＜ほんとで、いいの？＞
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まどちね(プロフ) - ありがとうございます（泣） 絶対、読者様が満足してもらえるよう、頑張ります！ (2014年7月2日 7時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 面白かったです。中学生なんてびっくり。文章力がすごいですね。引き込まれました。これからも楽しみにしています。よかったらくっつく所までは続けていただけたら幸せです（●＾o＾●） (2014年7月1日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます！！ (2014年7月1日 1時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
サムライ - 良いです！この話ヤバいです！面白いです！ (2014年6月30日 18時) (レス) id: 839df3a6dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年6月29日 0時
