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篤人「俺のアイスコーヒー、いる？」
私「どうして？」
篤人「いや、氷が溶けて、薄くなったから。」
私「いらないし(笑)」
私もぬるくなったコーヒーを篤人に勧めてみる。
いらないらしい。
篤人「どこで暮らすの？」
私「え、ドイツですけど？」
篤人「いや、違う(笑)
ドイツのどこで暮らすってこと。」
私「え、ここから徒歩３分の所にある、あの大きいマンション。」
篤人はビックリしたように、
篤人「わ、それ、俺と同じマンション(笑)」
私「マジですか。」
冷静に会話していたつもりだが、一緒のマンションだということが分かり、心拍数は上がる。
篤人「荷物、それだけ？」
私「なわけないでしょ(笑) 日本から送ってから来たから、もうマンションに届いてるはず。」
篤人「手伝って欲しい？」
私「その言葉を待っておりました(笑)」
あの頃の部活帰りみたいに、何気なく、緩い会話は進んでいく。
篤人といると、やっぱり、気が楽だ。
多分、私はこの数年間、この会話を欲していたんだろう。
篤人「そろそろ、俺のアイスコーヒーも水になってきてるんで、帰りませんか？」
私「そっすね(笑)」
椅子から立ち上がり、スーツケースを引っ張ると、篤人が「貸して。」と言い、私から奪って、持ってくれる。
こういう箇所も、女子にはキュンとくるのだろう。
私もその１人。
店の外に出ると、もう夕方で、並んで歩く２人の影は、長く、伸びる。
私「あ、そうだ。帰ったら、父さんと、真由にSkypeしなきゃ。」
篤人「え、おじさんと真由に？」
私「そうだけど。」
篤人「じゃあ、俺も入っていい？」
私「もちろん(笑)」
今、私達は、失われた数年間の時間を取り戻しつつある。
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まどちね(プロフ) - ありがとうございます（泣） 絶対、読者様が満足してもらえるよう、頑張ります！ (2014年7月2日 7時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 面白かったです。中学生なんてびっくり。文章力がすごいですね。引き込まれました。これからも楽しみにしています。よかったらくっつく所までは続けていただけたら幸せです（●＾o＾●） (2014年7月1日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます！！ (2014年7月1日 1時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
サムライ - 良いです！この話ヤバいです！面白いです！ (2014年6月30日 18時) (レス) id: 839df3a6dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年6月29日 0時
