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家に帰ると、いつも通りに片付けを終え、額縁に触れる。
私「ねえ、篤人。私、君のコト、どう思ってるんだろうね。」
＜知らねえよ＞
彼ならきっとこう言うだろう。
私は突然棚の中をゴソゴソさせ、白色のPSPを取り出した。
ゲームは、元々興味なかったのだが、彼の影響で、大好きになってしまった。彼と一緒に戦った感覚を思い出したいのかは分からないが、１日５分はプレイするのが日課となっていた。
：５分経過：
私「あああああっっっっっ！クッソ、ラスボスめ・・・。」
いくらやっても、ゲームがクリアできない。彼に攻略の仕方をここだけ教えてもらってなかったのだ。彼がしたら、一瞬で終わってしまうのにな・・・。
って、どんだけ篤人のこと、考えてんだ。必死に指を動かしてプレイしても、彼の事しか頭に入ってこない。
篤人と最後に会ったのは、話したのは、いつだったけ・・・。確か、高校３年の丁度、卒業式か・・・。
桜の木の下で、二人で真剣に話し合った事を覚えている。多分、自分自身の夢のために、別れよう、ってことだったよな・・・。
PSPの画面に視線を落とすと、雫のようなものが落ちている。
なんだ、これ・・・。
まさかと思い、頬を触ってみると、
あ、涙だ。
いつの間に泣いていたんだろう。淡い思い出を思い返しただけなのに、と自分に苦笑した。
今、私は私、篤人は篤人で夢を叶えているだろう。
新聞記者。
サッカー選手。
わざわざ、篤人の事を調べるようなことはしないが、小耳に挟んでいる。
世界で活躍している、と。
よし、夢は叶ったんだから、別れた意味、あったじゃないか、と、自分に説得する。
でも、納得できない。全然納得できない。
(会いたいよ・・・。篤人・・・。)
歯を食いしばり、涙が出ないようにする。でも、絶え間なく、涙はこぼれ落ちてくる。
必死で涙を拭く。
やっと分かった。
私はまだ、彼、内田篤人のことが好きなんだ。
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まどちね(プロフ) - ありがとうございます（泣） 絶対、読者様が満足してもらえるよう、頑張ります！ (2014年7月2日 7時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 面白かったです。中学生なんてびっくり。文章力がすごいですね。引き込まれました。これからも楽しみにしています。よかったらくっつく所までは続けていただけたら幸せです（●＾o＾●） (2014年7月1日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます！！ (2014年7月1日 1時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
サムライ - 良いです！この話ヤバいです！面白いです！ (2014年6月30日 18時) (レス) id: 839df3a6dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年6月29日 0時
