２ ページ2
「「かんっぱーい！！！」」
私、神崎（人１）と、親友の春永真由がおっさんじみた居酒屋で、威勢のいい乾杯を叫ぶ。
今日は、週一の恒例となっている、私と真由、二人だけの愚痴大会を開いている。
真由「っぷっっはあああああ！！！」
私「ちょ、真由、おじさんだよ、それじゃ(笑)」
真由「はあ？どこがおっさんよ、（人１）だって、家では干物女のクセに！」
私「ああ、はいはい、ゴメン。」
口の周りにビールの泡を付けた真由に叱られる。
真由「・・・昨日、ウチの彼氏がさあ・・・」
私「うん。」
こういった流れで私と真由のささやかな飲み会は始まる。
真由は、私と同じ新聞社で働いている、受付嬢。
私は現場直行の、新聞記者。
私達は、幼稚園の頃から一緒にいる仲良し。
もう１人いたのだが・・・。
ま、この話はおいといて、
私「で、あんたの彼氏がどーしたの？」
真由「洗濯の時、ズボンのポケットに、ティシュ入れたまま洗濯してんだよ！？」
私「(笑)よくあるヤツ(笑)」
こういったしょうもない話を真由としていると、とても楽しい。
私は下戸だからあまりお酒は飲めないのだが、真由は強いため、どんどん飲んでいく。
愚痴を聞いたり、言ったり。
笑い声が弾んでいく。
お酒も料理もなくなり始め、お開きか、となった時、
真由「・・・（人１）はさ、新しい彼氏つくんないの？」
私「・・・え？」
真由「だから、まだ内田のコト、諦めてないのかなって。」
私「え、どうしてそう思ったわけ？(笑)」
真由「黙ってて悪かったんだけどさ、この間、（人１）が男に告白されてるとこ、見ちゃったんだよね・・・。」
私「あ、・・・あれ、ね。別に見ても良かったよ。フっちゃったけど(笑)」
欠片になったおつまみに、手を伸ばす。
真由「フったってことはさ、諦めてないんだよね、内田のコト。」
私「・・・どうだろ(笑)」
真由「なら良かった。あたしはいつまでも二人のこと、応援してるからさ。」
私「やめてよ、そんなの。てか、もうこの話、終わり！！」
真由「えー、それより、（人１）ずるいー。モテモテなんだからー。」
私「そんなことないって！真由には愛し恋しの彼氏さんがいるでしょ(笑)」
真由「まあね(笑)じゃ、今日も割り勘ってことで！」
私「りょーかい。」
お金を払い、店の外に出る。
真由「じゃね！気を付けて！」
私「うん、バイバイ！」
手を振って歩く親友を見届けると、私も家に向かって歩く。
(篤人・・・。)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「サッカー日本代表」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます（泣） 絶対、読者様が満足してもらえるよう、頑張ります！ (2014年7月2日 7時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 面白かったです。中学生なんてびっくり。文章力がすごいですね。引き込まれました。これからも楽しみにしています。よかったらくっつく所までは続けていただけたら幸せです（●＾o＾●） (2014年7月1日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - ありがとうございます！！ (2014年7月1日 1時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
サムライ - 良いです！この話ヤバいです！面白いです！ (2014年6月30日 18時) (レス) id: 839df3a6dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まどちね | 作成日時：2014年6月29日 0時
