宝物を守る日々

Age15 ページ49

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？「ちょっと、誰！この子！？」











この春、晴れて華のJKとなった娘のクラス写真が届いたらしい。





入学式には仕事で行けなかったから、

イケメン探しにと思って早速見せてもらったんだけど、





それよりも先にあり得ないくらいの美少女を見つけて、

黙ってはいられなかった。











？「あぁ、藤井ちゃんでしょ？ 意味わかんないよね、美人すぎて。 凛、出席番号となりだよ。 平田と藤井で。」

？「うそ、チャンスじゃん！ どこの事務所か聞いた？」

凛「事務所？ ちょっとママ、またママの雑誌に出す子探してるでしょー？ やめてよ、凛、さっそくウザがられたら３年間終わるんだからぁ。笑」











こういうことは、今までもずっとしてきた。





うちの誌面を新しく彩ってくれる子を探すこと。





それはもう、娘の友達からもそうだし、

街中でも常にアンテナを張ってたりして。





そして、そこから誌面を飾ってもらったことも数度あった。





けど、それが大きく跳ねたことはなくて、

その場限りの話になったり、その子の単なる思い出になったり、

うちとしてのメリットをそこまで大きく感じたことはなかった。





だからこそ、この今ビビッときた興奮に、

勝手にかなり期待してしまっている自分がいるのも確か。





声をかけたい気持ちしかない。

そして、かけたのなら落とすまで逃したくない。





でも何よりも、娘の門出を邪魔することはしたくない。

と言いつつも、この子へのパイプは娘だけ。





顔が整ってるのは前提として、背丈も170近くはありそうだし、

骨格も顔とのバランスも腰の高さも悪くない、むしろいい。





大人っぽくて、でも15歳らしさも残ってて、なんというか。

いっそ表紙をバンと飾らせても話題になる、うん行くしかない。











？「ごめん、凛っ！ ママの名刺と最新号だけ渡してもらっていい？」

凛「えぇー？ ....まぁ、いいけど。 ってか藤井ちゃん事務所入ってないと思うよ？ スカウトとかも断ってそう。 喋ってみるとさっぱりしてるし、それに....」

？「え！そしたら本人次第じゃん！ これ、ママの仕事用の番号だから、話だけでも聞いてほしいって伝えといて？ いつでも電話とれるようにしとくからって！」

凛「あー、むりむり。 電話はむりだよ。 だって藤井ちゃん、耳聞こえないし。 ホワイトボードいつもぶら下げてんの。 ギャップでかわいいよ？」





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