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Ayuki side
衣装が大量に並んでる部屋、ライトを管理する部屋、
シャワールーム、ロッカールーム。
ここに何度もきたことがあるらしい彼女に連れられ、
本当にいろんなところを探検した。
「…うわぁ、すっげぇ、」
もちろん、グラウンド…いや、メインホールにも。
その広さと椅子の多さ、
そして、ギラギラと輝く照明には、
その世界観が完成しすぎていて、
息を呑むほど、すごい、と思った。
「わっ！ びっくりしたぁ、」
音もジリジリといろんなところを震わせていて、
思わず、驚いてその場で跳ね上がってしまう。
*「…んふふっ、」
そしたら、彼女にひどいぐらい笑われた。
「笑いすぎだよ…」
ケラケラと腹を抱えて。
僕、そんなに変な反応したかな。
ぱっちりとした目はくしゃっとなり、
ほっぺにはえくぼができることに気づいて、
1人でテンションが上がる。
「お父さんのコンサートにはよく来るの？」
筆談は、どんなに周りがうるさくても、
聞き返すような手間は起こらない。
大音量で音響の最終調整が行われる中、
ふと気になったことを、
ホワイトボードを奪って聞いてみれば、
うん、と首が縦に振られる。
「こんなこと聞いたら悪いかもしれないけど、」
そしてそのまま、本当に気になってたことを聞こうと、
ペンを走らせたけど、
なんかやっぱり悪い気がして、手で全部削除。
けど、
「わっ…もうびっくりさせないでよ、」
その手を彼女に掴まれて、書き直せ、と言わんばかりに、
ホワイトボードをぐっと指さされる。
結構力が強くて、慌てて違うことを書こうとしたけど、
いいのが見つからなくて、
結局僕は正直に、こう書いた。
「……君は、どうやって楽しむの、？」
それを見て、ふむふむと頷く彼女。
意外にも、よく言われるんだよね、って顔して。
そして、左耳につく大きな機械を、
ひょいひょいと指差せば、
こんな言葉が返って来る。
【これついてるから、聞こえるよ！
でも聞き分けはできてないて、ととが言ってたよ！】
音が鳴ってるのはわかるけど、
言葉や音程は聞き分けられないのか。
へぇ、と思わず僕からは感嘆の声が漏れる。
それにしてもなんか、語尾がくどい。笑
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いっちゃん(プロフ) - 初めまして。こんなに素晴らしいお話に出会ったのは初めてです。本当に感動しました。是非続編お待ちしています。これからも応援しています！ (2020年5月5日 17時) (
レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 楽しみに更新待っていました。更新してくださり、ありがとうございます。茉都香さんのお話はどれも引き込まれる内容でとても面白いです。大変だとは思いますが、これからも応援させてください。 (2019年5月3日 1時) (レス) id: 4c544edcc6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ(プロフ) - 本当に面白くて大好きな作品になりました！もぉー永久にお話が続いて欲しいぐらい大好きです。これからも応援しています！ (2018年2月11日 13時) (レス) id: dbc0366c84 (このIDを非表示/違反報告)
鳥 - めっちゃ面白いです！こんな何気ない日常や、ラジオの話などを読んですごく笑顔になりました。続き楽しみに待っています！ (2017年10月18日 4時) (レス) id: d107ff32f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 本当に大好きな作品だったので 続編が始まりすごく嬉しいです。 これからも更新頑張って下さい 更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月11日 13時) (レス) id: 88a4435328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2017年8月26日 11時
