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?→Ayuki side
亜幸
二番目に幸せになる者。
1番に女の子の幸せを
考えられる男になってほしい、という、
一見女性っぽい漢字なのに男臭い意味を持つ僕の名前を、
あのお兄さんが知っていたわけは、
一度赤ちゃんの時に、この時みたく、
バックヤードに行かせてもらっことがあったなんだなと、
その場の雰囲気で、なんとなく理解した。
「ちょ、みんな来て！ 亜幸！」
一回僕らの楽屋も寄ってってくださいよ！
お兄さんにそう言われて、母と、
明らかに1番大きい楽屋へ背中を押される。
そしたら、
「え！ 亜幸！？ あの、代谷さんとこの！？」
「まじで！ めっちゃ大っきなってるやん！」
「奥さんもお久しぶりです！
今回も僕たち、代谷さんにお世話になってます！」
さらにいろんなお兄さんが僕のもとに寄ってきて、
頭を触ったり、肩を組まれたり。
お前！大きなったなぁ！って。
ちょっと怖かった覚えがある。笑
当たり前だけど、みなさん、関西弁だし。
僕は赤ちゃんだったから覚えてなくて、
気持ちは初対面なのに、かなりガツガツ絡んできたし。
「亜幸、何年生なったん？」
「…えっと、4年生。」
「4年生？ りゅーせー！
4年生ってAちゃんと一緒やんなー？」
すると、突然その会話から、
ある、1人の女の子の名前が出てきた。
「ぉん、一緒？ 一緒か。一緒や、たぶん。」
Aちゃん
楽屋の奥に一瞬見えた、何か真剣にものを書く姿。
僕はこの瞬間、
その、同い年とは思えない綺麗すぎる横顔に、
一目惚れをしたんだと思う。
「あの子も…4年生なの？」
「せやで？ 呼んできたろっか？」
「あー！いい！いい！
だって勉強してんじゃん…止めんのは悪いよ、」
「勉強してんのかー？ たぶんしてないで。笑
ちょっと待っててな？」
それで平常心を保てなくなってた僕に、
お兄さんはニヤリと笑って、彼女を呼びに行った。
なんか意味わからずドキドキしてきて、
当時はよくわからない気持ち悪さから、
すぐさま母をひっぱってこの部屋を出ようとしたのに、
母は、入れてもらったアイスコーヒーを飲みながら、
違うお兄さんと話をしていて完全に役立たずだったのは、
今なら言えるけど、本当に良かったと思ってる。
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いっちゃん(プロフ) - 初めまして。こんなに素晴らしいお話に出会ったのは初めてです。本当に感動しました。是非続編お待ちしています。これからも応援しています！ (2020年5月5日 17時) (
レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 楽しみに更新待っていました。更新してくださり、ありがとうございます。茉都香さんのお話はどれも引き込まれる内容でとても面白いです。大変だとは思いますが、これからも応援させてください。 (2019年5月3日 1時) (レス) id: 4c544edcc6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ(プロフ) - 本当に面白くて大好きな作品になりました！もぉー永久にお話が続いて欲しいぐらい大好きです。これからも応援しています！ (2018年2月11日 13時) (レス) id: dbc0366c84 (このIDを非表示/違反報告)
鳥 - めっちゃ面白いです！こんな何気ない日常や、ラジオの話などを読んですごく笑顔になりました。続き楽しみに待っています！ (2017年10月18日 4時) (レス) id: d107ff32f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 本当に大好きな作品だったので 続編が始まりすごく嬉しいです。 これからも更新頑張って下さい 更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月11日 13時) (レス) id: 88a4435328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2017年8月26日 11時
