宝物を守る日々

○Age7 ページ31

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Nakama side









染めてる？っていうぐらい色素の薄い髪を、

上の方からガシガシ編み込んで、









これでランドセル背負ってんの？っていうぐらい、

E-girls感満載のおしゃれな服を着て、









中「何飲んでんの？ それ、」









俺らの楽屋の隅っこにある椅子に座って、

1人で乳酸菌飲料にストローさして飲んでる、









流星の娘、Aちゃん。









*「…？」









くりっくりのぱっちり二重まぶたが目を惹く、

その美人すぎる顔は、7歳にして早くも完成済み。









そんな端っこでどうしたんやろ？と思って、

思わず声をかけてみれば、

これもまた可愛らしく、こてんと首をかしげた。









中「ヤクルトやな？ 買おてもらったん？」









口頭だけではやっぱり伝わらんかったようで、

彼女の手に持つ飲み物を指差して再度尋ね直してみる。









けど、さらに不思議そうな顔。









小学生なって、

言葉らしいのも喋れるようになってきたって、

流星がゆうてたけど、会話はまだ難しいみたいやな。









中「ととかな？ ととに買おてもらったん？」









ほんで流星は可愛くも、Aちゃんに、

とと、って呼ばれてる。









パパ、が言えなくて、

お父さん、も、と、が言われへんかったみたいで。









逆に、と、ばっかり教えられてたら、

と、だけが残ってもうてんて。笑









そんなようわからんとこ、

いかにも流星の娘っぽいなって思う。









*「…とぉ、とっ、！」









そしたらそうやって答えが返ってきた。









やっぱり流星が買ってあげてんな。









そうやってちょっとずつやけど成長してるのがわかると、

ほんまに我が子のように嬉しかったりする。









藤「A、それ何飲んでん？」









すると、そこに、

髪の毛をセットし終わったらしい流星が戻ってきた。









中「いや、ヤクルト以外なんでもないやろ。笑
ってか、流星買おたったんちゃうん？」









そしたら、え？、ってとぼけた顔する、流星。









自分が買ってあげたもん忘れるとか、

そろそろ重症やで。









藤「俺買ってないって。
なんなん、またお前どっかからもらってきたん？」









驚く流星に話を聞けば、

結構こういうことは日常茶飯事らしく、









ちょっと目を離したら、

知らん人からなんかものもらってたりするねんて。笑





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