○Age4 ページ24
.
藤「A、今日は、俺の手絶対離すなよ？」
これはAを初めて仕事場に連れてきた時のこと。
どこにもAを預けられへん日やって、
どうしても連れてくるしかなかったのが運悪くも、
いろんなめっちゃいっぱいのアーティストさんが集まる、
大きな歌番組やった。
藤「わかった？ 手をな、ぎゅーって。
ほら、もうくっついたやろ？」
Aはその時で4歳。
迎えの車が来る前に何回もそうやって教え込んだけど、
意味がわからず手を握られてるから、
嬉しそうな、けど嫌そうな顔。
*「んーっ！」
流「あ、ごめん。」
*「…ぅぁぁぁっ、！」
流「ほら、�爐瓦瓩鶚瓩辰董弔發Α�泣くなやー、」
しかも、びっくりさせて、
家出る前やのに泣かしてまうし。
ごめんって必死に手話でやっても、
Aが手話を知らんから伝わらんくてさらに泣き出す。
*「…ぅぁあっ、けほっけほっ、」
指の腹でぬぐってぬぐっても涙がポロポロ止まらん。
それに、相変わらず変な泣き方。
涙まではちゃんと可愛いねんから、
もうちょいその声どうにかなりませんかね？
小「あれ、Aやん。
しかも、めっちゃ不機嫌。笑 寝起き？」
そして迎えの車が来た頃には泣き止んでたけど、
むすっとしてるは、俺とは手は繋がんくせに、
抱っこから離れへんはで、もう、不機嫌丸出し。
藤「泣かした。」
小「はぁ？ またー？笑」
言葉が伝わらんとこんなにも難しいことなんやな、
って改めて気づかされる。
藤「しかも今日預け先なくて、こんまま連れてくねん。」
小「え、まじで？
楽屋も俺らだけちゃうのに、大丈夫なん？」
だからこれから仕事場に連れて行くことも、
Aにはまだちゃんと言えてなくて。
藤「わからん。 とりあえず、
マネージャーのそばにはおらすけど。」
正直、着いてみないとわからん。
俺らもまだまだ慣れへん場やし、
Aにどんだけ構ってやる時間があるかもわからんし。
マネ「着きましたー。」
マネージャーの声に、
Aと無理やり手を繋いで車を降りる。
なんとなくなんか起きそうな予感はしてた。
まあ、予感だけで済むような気もしてたけど。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いっちゃん(プロフ) - 初めまして。こんなに素晴らしいお話に出会ったのは初めてです。本当に感動しました。是非続編お待ちしています。これからも応援しています！ (2020年5月5日 17時) (
レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 楽しみに更新待っていました。更新してくださり、ありがとうございます。茉都香さんのお話はどれも引き込まれる内容でとても面白いです。大変だとは思いますが、これからも応援させてください。 (2019年5月3日 1時) (レス) id: 4c544edcc6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ(プロフ) - 本当に面白くて大好きな作品になりました！もぉー永久にお話が続いて欲しいぐらい大好きです。これからも応援しています！ (2018年2月11日 13時) (レス) id: dbc0366c84 (このIDを非表示/違反報告)
鳥 - めっちゃ面白いです！こんな何気ない日常や、ラジオの話などを読んですごく笑顔になりました。続き楽しみに待っています！ (2017年10月18日 4時) (レス) id: d107ff32f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 本当に大好きな作品だったので 続編が始まりすごく嬉しいです。 これからも更新頑張って下さい 更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月11日 13時) (レス) id: 88a4435328 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 | 作成日時：2017年8月26日 11時
