宝物を守る日々

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熱は40度近く、点滴は2本、

足の指には酸素測る青いのついてて、計4回吐いたって。





抱っこしてあげたいけど、

めまいしてると思うって言われてたぶん無理やから、





とにかく、そのうっすらと開く視界に入って、

笑ってあげた。









藤「大丈夫、大丈夫。 ようがんばったな？」









そしたら、しんどいのに、

俺の手掴んで、自分の点滴刺さってる腕に持っていく。





外してほしいんや、悪いやつやなぁ。笑









藤「あかん、もうちょっとがんばって？笑」









それでも必死に何回も持っていって。





嫌やな？ ごめんな？





その分だけ、あかん、って俺が言うから、

だんだん気付き始めて、また泣く。





流れる涙は指で拭いてやって。





見ててほんまに辛かった。





代わってやりたい気持ちでいっぱいやった。









藤「おかん、一回帰りや。
まだ飯とかも食べてへんやろ？」

母「いや、ええよ。 りゅうこそ寝てくる？」

藤「ええよ。 朝からずっとおってくれてたから。」









そこで、朝からずっとついててくれてたおかんに、

一回家に帰ってもらう。





ありがとう、って言うて。





ほんま、麻酔から覚めた時もずっといてくれてたから、

飯とかあんまり食べてないやろうし。









藤「じゃあ、また明日。」

母「明日は、10時半やね？」









明日は11時迎えで大阪でラジオの収録がある。





だから、10時半におかんと代わってもらうことを約束に、

今日の夜も、また俺が一緒に泊まっていくことに。





今日は、さすがにそばにおらな俺が死にそうやった。





だって、手術後で絶対痛いとこだらけのはずやのに、

熱出て身体だるくて、いっぱい吐いたって、そんなん…





大人でもしんどいのに、それを2歳とか、えぐいって。









藤「めっちゃ見てる。笑 いいよ、寝えや。
寝られへんか？ 熱高いもんなぁ。」









結局、その夜はずっと寝られへんくって、

俺がおる前でも一回だけ吐いた。





昨日の夜から何も食べてないから胃液だけ。





あんだけ持ってきてたパジャマも、

今日だけで着替えるのは3回目やって。





おかんが、家に洗濯しに持って帰ってくれてたみたいで、

ほんまにありがたかった。









藤「……寝た、か？」









やっと寝れたのは、朝の6時ぐらい。





ほっぺを触ってみると、

熱もちょっと下がったみたいやった。





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