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「大毅くんと智洋くんは、
前のお家ではなんて呼ばれてたの？」
そんな空気の中、またもや沈黙になるのが怖くて、
私は彼らにひたすら質問をしてました。
その中でもナイスプレーだったのが、この質問。
お兄ちゃんの目がね、
よくぞ聞いてくれました！って言ってたんです。
「…だいきは、だいちゃん。 ともは、とも。」
おねえちゃんがはじめてやの、って。
「おねえちゃん…公園で見つけて下さった女性か、」
ぽつりと呟いたつもりだったけど、
物分かりの良いお兄ちゃんには、
それだけでもきちんと伝わってたみたいで、
小さな頭がこくりと縦に。
「…おねえちゃん、あんね、だいきやくそくした。」
そして、この時だったと思います。
彼らがそのおねえちゃんと呼ばれる女性と交わした、
大切な約束があることを知ったのは。
「…約束？」
「…うん、」
�燹屬世い�とともにね、またあいにいくからって。」��
そして、彼が私を、
初めてまっすぐに見つめてくれた瞬間でもありました。
「…そうなんや。 ええね？」
そしたら、2人で顔を見合わせたかと思えば、
嬉しそうにふふっと笑って。
2人とも、
目の下というちょっと変わったところにできるエクボ。
もう、胸を撃ち抜かれました。
ずきゅん。
アラフォーのおばさんが、
甘酸っぱい高校生時代を思い出したように。
「…だいちゃん、とも。 その約束、
私が絶対に叶えてあげるからね？」
その言葉にはただ、母親面をしたかっただけ、
なんていう思いがあったかもしれません。
良い人だと思ってほしい、
そんな策略もあったかもしれません。
ですが、この子たちのために、
という気持ちは、心の底からありました。
「…ねぇねぇ、」
すると、チャーハンを食べながら、
私に手招きをして、こう尋ねてきただいちゃん。
「…だいきたちは、なんてよんだらいいん？」
二重の目立つまん丸のお目目が、
きゅるりと2人分、私の方に向く。
「…そうやなぁ、」
私はお母さん、旦那はお父さん。
こう呼ばそうと思った理由は、
その存在に対する恐怖感を、
彼らと一緒に立ち切りたかったからです。
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神山もか. - このお話初めて読ませていただきました！涙最後まで止まらなくて…凄く感動しました！明日、目がパンパンです(汗)またすぐ読みに来ます！ (2019年9月16日 0時) (
レス) id: 8360bad8dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆの - このお話を初めて読んだのは1年以上前なのですが、すごく印象に残っていました！ 久しぶりに読んで1回目に読んだ時よりも感動しました！ このお話がもっとたくさんの人に届いたら良いですね！ またいつか読みに来ます(*^∀^*) (2019年8月22日 2時) (レス) id: 42506c5c03 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ほんとに終始、ボロ泣きでした。ステキなおはなしに出会えてよかった。ありがとうございました！ (2019年4月16日 2時) (レス) id: 735c60907d (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 占ツク読み始めてもう4年目ですが初めてコメントをしたいと思った作品でした。児童虐待がちょうど問題になってる今この小説を読んで 色々考えさせられたし 将来は子供と接する機会が多いし仕事に就きたいと思っていたところだったので とても勉強にもなりました。 (2019年2月12日 2時) (レス) id: 394d79a368 (このIDを非表示/違反報告)
とーまと - 感動して、3回読み返しました笑目がパンパンです笑これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 8120a2582a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2016年12月25日 23時
