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確かに俺たちはチームだ、家族だ。グループが続く限り、行動を共にすることは必然だろう。でもいつか、個人的な仕事のオファーが来ることも十分考えられる。もしAにもそんな機会があって、こういう状況がまた舞い降りてきたとしたら？その時俺たちは近くに居ないかも知れない。怖いから出来ません、なんて言えないかも知れない。
だから。
「………A、」
俺はその頬を手の平で包む。恐怖やら緊張やらで冷たくなった頬に、自分の熱が伝わるように。
「……A、目開けてごらん」
Aが目を閉じてしまっても、監督は今度はストップをかけない。きっと監督も信じてるんだ、Aは出来る子だから。
「A、大丈夫。ここにはAを苦しめる人は誰も居ないよ」
こんなことは気休めにしかならない。Aのトラウマが完全に消えることは無いだろう。そんなの分かってる。だけど、少しでもその恐怖を和らげてあげられたら。
「……A…大丈夫だから、ほら…目を開けて。俺を見て」
『…………っ』
俺が親指を頬に沿わせると、Aは一瞬肩を震わせてから、うっすら目を開けた。
不安そうな瞳がしっかり自分のと合ったところで、俺はホッと息を吐いた。もう大丈夫だ。
「…チャレッソ、Aㅎㅎ」
『……テイリヒョン、』
Aの目に自分が映っている。その姿が涙でゆらゆらし始めた頃「オッケー！」と監督の嬉しそうな声が響いて、わあっと拍手が巻き起こった。
途端に涙を溢れさせて、俺に抱き着いて来るA。俺はそんな可愛い妹の背中を撫でてやりながら、そういえば喋るなと言われていたことを思い出した。まぁ編集の力でどうにかしてくれるだろう。
「……そうだA、」
『…っ、うん…？』
顔を上げたAの髪をささっと整えてやる。うん、ずっと思ってたけど、やっぱり…
「髪の毛短いのが俺は好きだな」
『…！』
もちろん髪の毛長いのも可愛いけどねㅎㅎAは一瞬びっくりしたような顔をした後、みるみるうちにほっぺを赤くして「…ありがとう」と笑った。初々しい反応に、こっちも何となく照れてしまう。
しばらくすると照明が切り替わって、完全に今の撮影が終わったことを告げた。
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madohun(プロフ) - wakaさん» わーい🙌wakaさん、いつもメッセージありがとうございます💓めちゃくちゃ励みになってます🥹 (2022年12月8日 15時) (
レス) id: e024487214 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 更新ありがとう😆 (2022年12月8日 4時) (レス) @page45 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
madohun(プロフ) - ジンリさん» ジンリ様、遅くなりましたがこちらこそありがとうございます！変わらず読んで頂けて嬉しいですㅠㅠ (2022年9月30日 7時) (レス) @page24 id: 6f04128496 (このIDを非表示/違反報告)
ジンリ(プロフ) - 新作嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年9月17日 15時) (レス) @page17 id: 2abf938477 (このIDを非表示/違反報告)
madohun(プロフ) - wakaさん» わーただいまです💗ありがとうございます！是非楽しんで頂ければ幸いです🥺 (2022年9月15日 19時) (レス) id: 6f04128496 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：madohun | 作成日時：2021年1月10日 12時
