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『…やっぱり何でもない』
Aは俺の返事を待たずに手を外すと、テーブルの上に置きっぱなしになっていたスマホを掴んでドアの方に向かって行った。
WN「…なんかヌナ、変だよね」
「……はぁ…俺行ってくるわ」
WN「うん」
自分より緊張してる人見ると逆に冷静になるってやつ、あるじゃん？俺も結構緊張するタイプだけど、ジョンウとかAを見てると逆に落ち着く。だからいつも本番前の控室では、そわそわしているふたりを見て冷静さを取り戻して。そんな余裕そうな俺にAはムッとした顔で、俺の腕をつねったりして。
そうやって過ごしてたじゃん、今まで。なのに、今日のAはいつにも増して余裕が無い感じ。人見知りだけど、基本的には誰とでもすぐに打ち解けるタイプなはずなのに、知らない人から挨拶されたくらいで俺に甘えてきて。
何だこれ、何でこんなにもやもやするんだ？
「はぁ…」
先に外に出たAを早足で追いかける。
色んなグループのアイドルや、そのスタッフ達で混雑している現場。一歩廊下に出れば、Aを見失うのなんて割と容易いことだけれど。
少し先に見えた、ピンクベージュの頭。さっき言ってた通り、確かにすれ違う人全員にもれなく挨拶されているようで、その頭はぺこぺこ動いている。
何だよ、大丈夫そうじゃん。
そう思ったのも束の間。
「やった〜クリア！」
たった今Aに挨拶していたヨジャグループの子達とすれ違った瞬間に小さく聞こえた言葉。
「A！！」
追いついて、肩を掴んで振り向かせる。ちょうどどっかのナムジャグループの人がAに挨拶しようとしてたけど、俺が先に声をかけたことで怯んだのか。彼は、少し引き攣った笑顔でぺこりと会釈すると、そのまま声をかけずに去っていった。
『…ドヨンア、』
「……っ、その顔…」
『え？』
「……はぁ」
人通りが多い廊下のど真ん中。いつまでも突っ立ってるのは周りにも申し訳ない。人目があるけど仕方ないな。俺はAの手を取って、着替えスペースになっている部屋の方に足を進めた。
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madohun(プロフ) - wakaさん» わーい🙌wakaさん、いつもメッセージありがとうございます💓めちゃくちゃ励みになってます🥹 (2022年12月8日 15時) (
レス) id: e024487214 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 更新ありがとう😆 (2022年12月8日 4時) (レス) @page45 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
madohun(プロフ) - ジンリさん» ジンリ様、遅くなりましたがこちらこそありがとうございます！変わらず読んで頂けて嬉しいですㅠㅠ (2022年9月30日 7時) (レス) @page24 id: 6f04128496 (このIDを非表示/違反報告)
ジンリ(プロフ) - 新作嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年9月17日 15時) (レス) @page17 id: 2abf938477 (このIDを非表示/違反報告)
madohun(プロフ) - wakaさん» わーただいまです💗ありがとうございます！是非楽しんで頂ければ幸いです🥺 (2022年9月15日 19時) (レス) id: 6f04128496 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：madohun | 作成日時：2021年1月10日 12時
