愛されまどちゃん！【純情編】2

アイアム冒険少年 4 ページ32

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ちゃちゃっと慣れた手つきで魚をどんどん捌いていくAさんを、めめとジーって見る。


あんまり見られると緊張しちゃいます！って照れてるAさんもむっちゃ可愛い。
料理もし慣れとるって感じやし、こんな子彼女にしたいなぁって。


さくっと2品を作り終えると、網で泳がせてた魚を連れてきて、ごめんよーってちゃちゃっと下ろして刺身にする。

あっため直したお味噌汁まで出てきて、無人島なのにAさんの豪華な料理をいただく幸せな俺とめめ。
あー、幸せ…！


向井・目黒「いただきまーす！」


大きな声で手を合わせる俺らに笑いながら「召し上がれ〜」って言ってくれるAさん。
あっ、今のなんか夫婦っぽくって良かったかも、なんてちょっとキュンとする。


目黒「今めっちゃ奥さんっぽかった〜！」


おんなじことを思ってたのかっていうめめの発言に、「ここが新居はちょっと寂しいなぁ〜」ってノってるAさんも可愛い。


めめと笑い合って戯れてる姿を見ると、案外ノリもええんやなって。
大物女優やし、高飛車な感じかと思うてたけど…めっちゃええやん！






夜も更けて、無人島とは思えん豪華な晩ごはんを食べて、いよいよ就寝ってとこ。


お腹もいっぱいやし、めめと俺で端っこでいい！って言うAさん無理やり挟んで、それぞれが寝袋に入り、砂浜に転がって星を眺めるっていう最高の贅沢。

真っ暗でなーんもない砂浜から見る夜空の星に、手が届きそうやなぁって3人で手を伸ばす。


Aさんに、どうやった？キツないですか？って聞けば、2人が頼もしいし、新鮮な魚も食べれてすっごい楽しいです！って。


頼ってもらえてるんや、ってなんか男として見られてるみたいで嬉しいし、しかも楽しんでくれてるんや！ってさらに嬉しい。


嬉しいなー、めめ！ってめめに話を振れば、返事は返ってこず、すやすやと寝息を立ててるらしいめめ。


「目黒さん、寝ちゃったみたいです」ってふふって笑うAさん。

ただでさえ多忙な女優さん。Aさんの方が疲れてるはずやのに、向井さんは身体大丈夫ですか？って俺の心配までしてくれるところにきゅん、ってする。


ドキドキする気持ちを紛らわすように、ほな、俺らも寝ましょか〜！って目を閉じる。


無人島やのにAさんにメシ作ってもらって、めっちゃ美味いし、その上一緒に寝て、マジで罰が当たりそう。

そんなことを考えながら、疲れ切った身体を休めるようにゆっくりと眠りについた。



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