愛されまどちゃん！【純情編】2

ドラマ 2 ページ24

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平野［心労たたって母さんも死んでさ、ホントに地獄だった。

毎日殴られて、罵られて、
家に帰りたくなくって悪さするようになった。

やっとジジイがアル中で死んだと思ったら、今度は親戚中にお前はいらない子だって言われた。


こうなるしかなかった。
でも、どうしたらいいか分かんないんだよ。

もう、俺に優しくしないで。


優しくされたらどうしていいかわかんねぇんだよ！

俺のこと恨めよ！！ 嫌いになれよ！］





苦しそうに涙を堪える平野に、目にいっぱいの涙を溜めて平野を見つめるA。

Aの瞳から、ひとつ、ふたつと涙が溢れる。



A［辛かったね。
泣いていいんだよ、悲しい時は、泣いたっていいんだよ。

今まで、泣く場所がなかったんでしょ？

私が、蓮の居場所になってあげるから。］




大粒の涙を流しながら、Aがそっと平野を抱き締める。
平野も、手を震わせながら、壊さないようにとAを大切そうに腕の中に閉じ込める。





平野［もっとこうやって、抱きしめてほしかった。

名前を呼んで欲しかった！

愛して欲しかった、それだけだったのにっ…！］



Aの肩に顔を埋め、子どものようにわんわんと泣く平野。

そんな平野を抱き締める力を強め、大丈夫だよ、と子どもをあやす様に背中をトントンと優しく叩くA。




目にいっぱいの涙を溜めた二人が視線を交わらせ、引かれ合うように唇を合わせた。




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