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ページ10

「……本当にこの中から選ぶんですか…」

ジト目で見る私に、神様は肩を竦める。 いや、だって1と2と3と4はまぁいいとして…5はなに!?石ころになれるなんて誰得なの!?

そんな私の視線に気づいたのか「現実逃避にオススメだよ」と語尾に☆マークが付きそうなくらい茶目っ気たっぷりで言われる。はっきり言うと、私は今こそ現実逃避したい。


1は容姿端麗…別にモテたい訳じゃないし…却下。

2は頭脳明晰…コナン君や服部君、安室さんに赤井さんなどがいるのに、私がしゃしゃり出てもなぁ…却下。

コナンの世界なんてほとんど頭脳戦だし…まぁ戦闘もあるかもしれないけど…争いゴトは嫌いだしなぁ…3と4は却下かな。

5は…うん、論外。

どうしようかなぁ…と未だに悩み続ける優柔不断な私にしびれを切らしたのか、神様はパン、と手を叩いて私の視線をそちらに向けられる。

「んもー、中々決まらないんだったら僕がおみくじで決めるね」

「ちょっと待ってください!」と言った時には遅く、いつの間にか私の手からは紙が消え、かわりに神様の手には神社で見かけるような…おみくじの箱のようなものを持っていた。

「いくよー」と軽い合図と共に、小さな穴のついている方を下に向けてジャカジャカを振り始める。

え…ちょっと待って、ということは5も出るってことだよ…ね?

そんなことを思っていても時すでに遅し。おみくじ箱の小さな穴からは、白い棒のようなものが出ていた。

出た数字は___。







私はバッグを肩に掛け、コナンの世界に繋がっているという扉のドアノブを握る。

何回か深呼吸をした後、バクバクとうるさいくらいに鳴る心臓を抑える。

…この扉の先が二次元の…コナンの世界。

なんだか実感が沸かないけれど、握っているドアノブが段々と熱を持ち始めているのを感じて、やはり現実なんだな、と思う自分がいる。

さぁ開けようと決意を決めた瞬間、神様に呼び止められた。

「ねぇ…Aちゃん」

「何ですか…?」と振り向き、返事をする。神様は何か言いたげな表情をした後、

「……ううん、何でも無いよ。…頑張ってね」

そう言って曖昧に笑った。

いつもの無邪気な笑顔はどこにもなく、どこか大人っぽい印象に不思議に思いながらも、再びドアノブに手を掛ける。

そして私はその扉をゆっくりと開けた。

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寝子 - ウミウシになっちゃえばいいんだ!!これ大好き (2月18日 23時) (レス) @page42 id: 57e090ea6a (このIDを非表示/違反報告)
まる - ウミウシで盛大に吹きましたありがとうございます笑 (7月22日 11時) (レス) id: a2e96a3a87 (このIDを非表示/違反報告)
ディちゃん(プロフ) - うwみwうwしwwwww (2022年3月18日 13時) (レス) @page42 id: 7ad8b1babb (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - にょさんさん» いやわかればええやろ (2020年11月17日 23時) (レス) id: dd314e797a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ウミウシの説明がじわりますw (2018年4月9日 16時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リッタ | 作成日時:2016年12月17日 14時

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